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人吉~鹿児島 [九州編その1]

2009年11月26日 木曜日 19日目 9時半まで寝てしまった。やっぱり屋根の下できちんとベッドで寝るとぐっすり寝られる。朝飯はシゲ特製野菜入りラーメン。 本日は洗濯をする日である。例により朝は曇っていたが、すぐに爽やかな快晴になった。ランドアースの洗濯機を借りる。前回は諫早で洗濯したから、この旅ではまだ一度もコインランドリーを使ってない。 会社の無線LANがつながらんとシゲが言うので、ちょこっとみたりしているとあっという間に時間が過ぎる。昼はシゲ特製チャーハン。 チャーハン 洗濯物を干したり、ソーラー充電したりしてると、シゲが仕事の後始末に種子島に行かんといけん、と言い出す。ランドアースは種子島に支社があり、シーカヤックツアーなどもやっているのだ。直前に修学旅行の生徒がお客さんで来たらしいが、その時の装備品関係をきちんと片付けないで人吉に帰ってきたのと、島に置いてある会社の軽トラックを取りに行くのが主な用事。 ほんじゃ手伝うから一緒に行こうと言うことになり、あわてて昨日の炭火焼きパーティの後片付けや荷造りを急ぐ。フェリーは鹿児島の港から朝8時40分に出る。それに間に合うように早朝人吉を出るのは辛かろうということで、今日のうちに鹿児島まで行って、向こうで車の中で寝る作戦となった。ついでにシゲが、鹿児島在住のランドアース・ファンクラブ?みたいな連中がいるから呼び出して飲み会をすることになった。面白くなりそう。 風呂に入ったり、現地移動用のバイクを車に積んだりしているとあっという間に5時過ぎになる。高速道路を飛ばして鹿児島には7時過ぎに到着。自他公認?ファンクラブ会長級のメグミと合流。彼女はなんとランドアースのラフティングに200回は参加しているという、濃ゆーいメンバーである。思えば地球倶楽部のときも、同じようなラフティング大好きのメンバーがいて、大変お世話になった。ありがたいかぎりである。 鹿児島のどこらへんにあるのかはさっぱりわからんが、案内されるまま「やまや」という焼肉のお店に入店。シゲいわく、安くてうまか~、らしい。 やまや メグミの仕事仲間のゆかりAとゆかりBも合流。 めぐみ、ゆかりA、ゆかりB さらに今夜初顔合わせという、メグミと同様の濃ゆーいトーコのグループも合流した。トーコグループは他に、リュウとトクノシマンが参加。 リュウ、トーコ、トクノシマン 食って飲んで騒いで4000円。満足じゃ。飲み会中は心相鑑定大会になり、次回自転車で鹿児島まで来たときには再会を約束したのであった。 車を置いた駐車場にもどり、 鹿児島駐車場 シゲとのジャンケンに勝ち、後部のベッドを選択。シゲは運転席で寝る。 自転車走行 0キロ 自動車走行100キロ 出費 4200円 

人吉滞在2日目 [九州編その1]

2009年11月25日 水曜日 18日目 遅く寝たわりに6時に目が覚める。毎日早起きの習性。シゲはまだ爆睡中なのでほっとく。 宿舎を出てすぐ前のランドアース本社に行ってインターネットさせてもらう。だれもいなかったので勝手にパソコン拝借。 ランドアース本社ビル 11時、シゲの奥さんがやってきて、心相鑑定さしあげる。とくに子供さんのことで心配があるようだったがお役に立てたようだ。鑑定のお礼にシゲが、人吉ナンバーワンにうまい天琴(てんきん)ラーメンをご馳走してくれた。感謝。昨日お店が休みで食べられなかったうっぷんも晴らせたし。 天琴ラーメン 焼きニンニク入りラーメン並 天琴品書き 人吉の朝はたいがい霧が出たり曇っているが、日が昇ると晴れて行く。球磨川からの水蒸気が。盆地地形の人吉から外に出ていけないのが原因だとか。 午後からも、本社ビル内の日当たりの良いカフェでまったり。夕方からシゲとスーパーに買い出しに行き、今夜はサンマ炭焼きパーティを2人で執り行う。サンマの他にもキビナゴや豚トロ、鳥のせせりなどを購入。 会社の倉庫や宿舎のキッチンなどから必要なものを駆り集め、スタッフ宿舎前で炭焼き開始。 炭焼きP ランドアース・スタッフのコータローも遅れて参加し、まったく下らない男同士の会話で盛り上がる。 たとえばこんな話し。ヨッシーが昔ラフティング会社を辞めた時、所有していたワゴン車をランドアースに買ってもらったことがある。もう6~7年前のことだが、この車が今でも現役で活躍中であることを発見した。さらに社内ではこの車の呼び名を「地球号」としているそうで、それはもう辞めてしまった会社名が地球倶楽部だったことから来ている。しかしコータローなどはそんないきさつも、過去に地球倶楽部というラフティング会社があったことすら知らない世代であるから、地球号の名前は24時間テレビの、愛は地球を救う、あたりから来ていると思っていたらしい。 まあこうやって字にして書いてしまうといまいちな話しになってしまうが、現場では酒も入り大盛上がりであったことを付け加えておこう。 すべての食材が胃の中に消え、炭焼きパーティ終了。12時過ぎにスタッフ宿舎で就寝。 走行 0キロ 出費 なし

八代~人吉 [九州編その1]

2009年11月24日 火曜日 17日目 午前6時半起床。曇り空。午後から雨の予報なのでできるだけ早く出発したい。ガスストーブでお茶を沸かし、菓子パンで朝ご飯。夜露でテントが濡れているがそのまま畳んで収納。 7時40分、球磨川の右岸側道路を上流の人吉方面に向かって走り始める。 川に沿ってをさかのぼるってことは基本上り坂ってことになるんじゃが、まだ走り始めのあたりは勾配もゆるやか。けっこうぐんぐん走れる。 8時半に坂本というところの道の駅到着。汗を拭いて休んでいると、神戸から来たという初老の男性から話しかけられる。高速1000円を活用して九州の城めぐりをしているらしい。1日に3箇所行くペースで予定を組んでいて、今回は10日間で30か所回る。いま半分なんとか終わりました、ってなんだか目標を決めてその通りにするのが性分のひとのよう。楽しみ方は人それぞれですけど。 ここ、坂本からあと、いよいよ登りの本番が始まった感じ。球磨川沿いに人吉まで続く国道219は、狭くてトラックが来て走りにくいので、川の反対側の県道をゆく。この道を行った方がいいとは、横島で会ったM田さんに聞いていた。しかしアスファルトがでこぼこで、スピードが乗らない。ところどころ、県道は国道に合流し、また川の反対側に戻るのを繰り返す。 10時に腹が減ってきて、商店でアンパンを買って食う。雨がポツリポツリとフロントバッグの上に落ちてきた。なんだ、まだ昼前なのにはやいじゃん!バッグ類にカバーをかぶせ、防水対策。 カッパを着ると暑すぎるので、もおうそのままの格好で走りとおすことに決め。 県道沿いにはJRの線路も並行していて、時折列車と行きかう。一つ一つ駅の名前を確認しながら、あといくつで人吉に着く~、と気合を入れなおし雨の中強行走行じゃ~。 坂本までの快走のようにはいかず、なかなか次の駅が近づいて来ない感じ。 あるところ、閉まった踏切で列車の通過待ちをしていると、遠くから野太く長い汽笛が聞こえてくる。おっ!これはもしやSLではないか?あわててカメラを構えた所に蒸気機関車が厳かに現れた。 SL なんだか感動!山にかかった霧のような雨の中から、黒いかたまりがぬっと出てきて走り去る様は偶然にしては出来すぎの演出ではないか。 SL2 ちょっと元気が出てきた。雨のうえに向かい風も重なってきたがなにくそと踏ん張る。人吉にはラフティング会社を営む友人、シゲが待っている。昼までにつけるといいが。 あと3駅からが遠く感じた。球磨村の渡にシゲの会社があり、以前一度訪れたことがあるのでなんとなく場所はわかる。最後の橋を渡って、ラフティングカンパニー、ランドアースの本社前に12時半到着。シゲは待ちくたびれて、ちょうど昼飯に出るところだったからギリギリセーフ!スタッフのコータローとマサミも入れて4人で、人吉ナンバーワンの天琴(てんきん)ラーメンに直行。 しかし残念、連休明けでお休みでござった。ではナンバーツーへゴー。 しかし残念ここも休み。がんばってナンバースリーへゴー! また休み。しかたなく4軒目のナンバー?でラーメン定食700円也。味は薄かった。ちょっとがっかり。がっかりなので写真なし。 昼飯後はランドアースに戻り、パソコン借りてブログの更新作業。やっと写真などがあっぷできた。けっこう時間かかってあっという間に夕方。 シゲ キングオブ・人吉、シゲ お決まりでシゲと人吉の夜を楽しみに出る。まずは彼の親戚のやってる華まき温泉に入り、そのあと激安焼き鳥屋さんで乾杯。生ビール大をゴキュゴキュ!この瞬間のため雨の中激走してきたんや~。 人吉の夜1 そんで2軒目に向かう途中出会ったシゲの先輩、金太郎氏と3人で、「D」というお店で大騒ぎ。 人吉の夜2 グループサウンズ風?カツラではなく、お店の女の子が自分の髪をチョンマゲよろしくヨッシーの後ろから頭の上に乗せてくれて写真撮り。バカウケ 夜は更け、3軒目のショットバーでご臨終のシゲ。 居眠りシゲ ランドアース本社横のスタッフ宿舎に戻ったのは、午前二時でござんした。 走行 74キロ 出費 1100円 ラーメン、菓子パン、発泡酒 (夜の分は埋蔵金から出費)

横島~八代 [九州編その1]

2009年11月23日 祝日 月曜日 16日目 朝方、かなり気温が下がっているなあ~、と気づき目覚める。寝袋の中はあったかいが、手とか顔とか外気に触れるところは冷たくなる。 6時半ごろうっすら明るくなってから起き上がり、寝床を撤収、すぐテッシュー。あんまり寝ているところを人に見られたくない。 隣のセブンイレブンで坦々麺を買ってお湯入れて、物産センターワイボックスに持って帰ると、カフェ兼食堂のホットパパスのオーナー兼店長がもう出勤兼お掃除なさってた。 ほっとぱぱす 驚いたことに、わざわざヨッシーのために日本茶を入れてくれ、どうぞあったかいの飲んでってくださいと進めていただく。そのままよもやま話になり、沖縄の情報など教えていただく。ヨッシーが沖縄の後、また九州に戻ってくるというと、そのときはまた是非ここに寄って下さいとおっしゃってくださる。熊本県の皆様はほんとによか人ばっかしたい! 店長と話していると、作業着を着た男性がやってきて、ヨッシーに自転車旅のことを聞いてくれる。普段は郵便の集配のお仕事をしているが、休みの日はみかん農園をやっているという。まったく休みなしなんで大変だとか、自分も中学くらいのときは自転車で長崎まで行ったとか、山登りもたまにしていたとか、いろんな話題が尽きなかったが、8時を過ぎそうになったので残念ですがそろそろ出発します、と言と自分のおばあちゃんが作ったみかんだけど、どうぞ持ってってくださいと手持ちの商品を下さった。 西崎みかん 熊本よいとこばい! 横島から先の国道501は、歩道も広く平坦なまっすぐの道なのでどんどん走れる。11時半にスーパーで398円ハンバーグ弁当で昼食。 白川という川の河川敷を通りかかると、福岡大学のグライダーが飛び立とうとしているところだった。好奇心満載で近くに寄ってじろじろ見る。タイミング良く、5分ほど待つと滑走路を白い機体が走り出した。広くて長い河川敷のずーっと向こうにワイヤーを巻く機械があり、それが機体を引っ張って滑走していく。 グライダー1 凧揚げみたいな要領だが、見るのは初めてだった。機体はほんの数十メートル引っ張られただけであっけないほど簡単にふわりと浮き、まさに凧揚げそのままのような感覚で一気に高度を上げていく。 グライダー2 グライダー3 今日は快晴だし気温も高いのでさぞや気持ちいいだろうな、と写真を撮ったり双眼鏡で見たりしていたら、60歳くらいの男性が、神戸から来たんですか、と話しかけてくれた。自分も定年まで大阪で近鉄の仕事をしていた、とおっしゃる。いまはご実家に帰っているが、田舎なんでな~んにもすることがない、と。ご実家は300坪もあるし家も大きいが、夫婦二人には広すぎてかえって不便でしかたない。売ろうにも買ってくれる人がないと、今後どうするか考えないといかん、とぼやかれた。 グライダーの後、また走って2時にマクドナルドを見つけて休憩およびブログ更新。写真を何点がアップしたところで携帯の電池切れでインターネット終了。ついでにそばの100円ショップやディスカウントスーパーで買い出し。 3時半に再び走り始める。もう八代のほとんど手前まで来ているが、日没まであと1時間半ほどしかない。頑張って明るいうちに八代市内に入って、球磨川の河川敷あたりでキャンプしたい。 相変わらず道は平坦なのでぐんぐん走る。ぐんぐん走る。ぐんぐん走る。 交番を発見したのでタイヤの空気入れを借りる。交番を活用する知恵は誰かの本かホームページで読んだ。ポンプを借りた上にこの先の交通情報や天気予報など教えてもらえる。 これからどこまでいかれるとですか? 今日は八代あたりまで。 どっから出発してきなさったとですか? 兵庫県の神戸です、と言うと髭の生えた米倉さかとし風の顔がくしゃりと笑い顔に変わり、 きをつけて行ってください、と気持ちよく送り出してくれた。 八代市内に入るころに、見事な夕日が沈んでいった。川べりに出てすぐにキャンプ場所を見つけ、暗くなる前にぎりぎりセーフで本日の走行終了。 球磨川夕景 ラーメンと、小浜でおばちゃんにもらったサバ煮の缶詰で夕食。月がきれいで星もたくさん見えたが、明日は午後から雨になる予報。こんなに晴れてるのにほんとに雨になるのか?できれば外れてほしい、と思いながら就寝。 走行 54キロ 出費 1814円 弁当、パン、ラムネ、マックでコーヒー、カセットボンベ、軍手、発泡酒

多比良~横島 [九州編その1]

2009年11月22日 日曜日 15日目 多比良と熊本県の長洲を結ぶ有明フェリーの始発は6時ちょうどに出る。車の音、積み込みを案内するマイクの音などで目が覚めた。 まだ外は暗いのと寒いので寝袋の中で温まりながらじっと日が昇のを待った。 7時になってやっとあたりは明るくなり始め、テントを畳んで出発準備にかかる。7時50分発に乗らねば、また今日も走行距離が短くなりかねない。予報では午後から雨と言っているし、できるだけ進んでおきたい。 人と自転車で600円。約50分の船旅が始まる。暖かい船内では、まずコンセントを探してエネループ単三電池の充電。そして手帳に昨日の日記をかく。結構やることがあって忙しい。そとは曇り空なので、景色はどんよりしている。晴れていれば美しい島原と熊本の風景を楽しめただろうが、今回はあきらめ。 手元の手帳に集中していて、長洲の港に近づいてから到着に気がついた。 自転車でフェリーから降りるのは今回もヨッシー1人。すぐにそのまま国道501を南下する。向かうは熊本方面。しかし市内には入らずそのまま八代(やつしろ)に抜けるつもり。 キャサリンのお店は日祝休業が判明したので、今日明日はお休みじゃん!だから市内に行っても意味ないじゃん。 地図で見ると、501号線はしばらく真っすぐな道である。走ってみると、幅広の歩道がしっかりついているし、平坦なのでぐんぐん距離がかせげる。赤い流星号あんがい速いじゃん、って思うくらい。 1時間走って14キロ進む。ちょうど道の駅みたいな地域の物産センターがあったので一休み。ここは建物に大きなひさしが付いているので、自転車ごと中に入る。まだ雨は降っていないけれど。 ベンチで昨日買ったみかんを食べていると、自転車につけている神戸ナンバーと心相鑑定の幟旗を見て60前くらいの男性が声かけてきた。無料で人生相談などしながら旅してるというと、是非見てくれといきなり食いついてきた。M田さんという中古重機のブローカーをやっている人。まず心相数という3桁の運命数426を出し、性格と能力を見る。結果、かなり思い当たるところがあるらしく、車に乗っている自分の相棒を呼び寄せて、こいつにいまの俺の性格のこともういっぺん言ってみてくれ。というので、同じ説明をすると、相棒もびっくりしてその通りだよく当たる、と目を丸くしている。 (あの~。別に宣伝しようと思って大袈裟に書いてるのではないからね) 相棒のN原さんも鑑定していたら雨が降り出した。そしてお二人のいままでの人生のことなどお聞きしていたら、あっという間に12時前になっている。 右田中原 物産センターに隣接してるカフェ風の食堂で、いっしょにご飯食べようと誘って下さり、オススメのもつ煮込み定食をいただく。ごおっっつあんです。 もつ煮込み 沖縄から帰りにもぜったいまたここを通ってくれとリクエストいただき、電話番号を交換した。 感謝 雨はしとしとだが降り続き、寒い。さっきM田さんがいるとき話しかけていた、カフェのスタッフ女性に近くに温泉があると教えてもらったので、自転車で行ってみる。ゆとりーむという施設は、入浴300円で夜9時までいられる。ビールやお弁当など持込OKだそうな。今日はまだ14キロしか走ってないけどまあいいか。雨の日は走らない、あまり走らない、だから。 ゆとりーむ 入浴、休憩、テレビ、入浴、ブログ更新、そして大河ドラマの天地人最終回をきっちり見て、退館。さっきの物産センター、ワイボックスにもどり、屋根の下にシートとマットを敷き寝る体制完了。道路サイドでうるさいが、この時のために準備してある耳栓で気持ち良く就寝。 わいぼっくす 走行 14キロ 出費 1702円 フェリー、温泉、のり弁当、発泡酒、ココア

有家~多比良 [九州編その1]

2009年11月21日 土曜日 14日目 ちょうど出発してから2週間になったけど、もっと経ってるような気もする。毎日日記をつけていないと、曜日の感覚ももう怪しい。 ひさしの下にしては落ち着く空間だった。風もなく穏やかな朝にちょっとホッとする。寝袋に入ったまま半身起こしボーっとしていると、たまにやってくる散歩の人と目が合う。びっくりしたようになさるのが申し訳ない。 7時になってしっかり日が昇ったので出発準備をする。テントを立てていないと、収納する手間が減る分手早く準備できる。 7時40分には走り始めていた。今日は島原を通り、その北の多比良(たいら)というところまで走りたい。できるだけ国道251を走るのを避け、旧街道を見つけては横道に入る。 司馬遼太郎は海道を行ったが、ヨッシーは旧街道を行く。 勘を働かせて斜めに街並みの方に入っていくと、大体は昔の幹線道だった道に通じている。食品店、酒屋、散髪屋。とくにここらには海産物をあつかう店や会社が多い。通りすがりに目が合うと、おはようとか、こんにちはとか必ず挨拶してくれる。子供も大人もしてくれる。ヨッシーも挨拶する。 10時に道の駅、みずなし本陣ふかえに到着。早起きすると行程がはかどる。温かい休憩室でぬくもりながら、携帯とか電池とか充電させてもらう。ここのところ曇り空が多いのでソーラー充電ピンチなのである。 ここには普賢岳噴火時お土石流被災家屋がそのままに残されて展示されている。 被災家屋1 被災家屋2 軒のところまで埋まってしまった家が当時のままにしてある。少し離れたところにある家は被災を免れたのか、ちょっとの違いでたすかったんだな~、と思い近づいたら。2階建て家屋の1階部分が埋まっていた。1階に見えたのは2階部分だったのである。 充電も兼ねた大休憩ができたのも、早起きのおかげ三文の得。 島原城に立ち寄るか迷いながらも、その方向に向かう。案外あっという間に到着し11時少しすぎ。天守閣の前で記念撮影。 島原城 入館料は520円。1日予算の半分が消えてしまう。同じ敷地内にある普賢岳噴火からの復興記念館にも共通で入れるので、ここは奮発する。こういう展示でもっとも期待が持てるのは、映像展示だと思っている。噴火当時はテレビでさんざん流れた映像も、記憶が風化するのは案外早い。他では見られない資料だったりするから必見である。 城の資料館ではキリシタンの展示が、これも興味深かった。島原に最初に宣教師がやってきたときはほんの数百人から始まった信者の数も、たった数年で十数万人にまでにも増えている。恐るべし。 当時実際に使われていた踏絵などもあり、リアルに事実を追確認。また、庭の灯篭の裏側に、十字の紋様を刻んであったり当時隠れて信仰していた名残が見られて、自分がそういう場所にいることをやっとここで確認したりしている。 天守閣から街を見下ろす。 天守閣と自分 城の裏側に回ると、石垣に「鉄腕ダッシュ」の看板が。 鉄腕ダッシュ 今年の8月に放映されたものらしい。 やや腹が減ったが、さらに武家屋敷にも立ち寄る。いくつかの家が当時のまま残されていて、自由に無料で中まで入ってみることができる。屋根のわらぶきは新しいが、天井あたりの壁のすすは当時のままなのではないか。 武家屋敷人形 午後1時半にやっと昼飯。見つけたすき屋で牛丼並299円也。 目的地、多比良の手前に有玉温泉発見。入浴300円なら入らねばなるまいて。 有玉遠景 有玉玄関 湯江という駅前にある共同浴場。黒っぽいお湯で、源泉かけ流しとある。ヨッシーには少しぬるかった。 温泉を出たらもう3時。急いでねぐら探ししなければ。 結局多比良港のフェリー乗り場左側にある細長い公園に決定。テントを張ったがここは野良猫の巣窟だったようで、食べのものにおいで寄ってくる。テントを張ろうとしていて、ぱっと振り返ると近くまで忍び寄っている。コラ~と追い払ってまたテントを立てようとしたら殺気を感じて振り返るとまた猫が!だるまさんがころんだ状態でなんとか設営。 多比良公園 いよいよ明日はフェリーで熊本県に渡る。気がかりなのはラジオで聞いた、午後から雨模様の予報。どこまで進めるやら。 走行 44キロ 出費 1532円 島原城、温泉、牛丼、パン、みかん、発泡酒

小浜~有家(ありえ) [九州編その1]

2009年11月20日 金曜日 13日目 お世話になった小浜の公園でテントを畳み、9時に走り出した。今日は口之津か、そのさきあたりまでくらいか。海岸沿いの国道を黙々と走り、口之津には11時半頃到着。朝から曇り空だったが。ここでとうとうぽつりぽつりと雨が降りはじめた。港の公園にある、トイレ兼休憩所で雨宿りおよびコンビニおにぎりで昼食。雨は強くないがせっかく屋根の下にいるので、時間を使って携帯でブログの更新。写真は入れられず、文章しか打てないのでがんばって色々報告したいが、携帯のキーではなかなか思うように作文できない。 12時半に雨も止み、出発。ここからは乗らないが、天草のほうに渡るフェリー乗り場に寄って料金などを確認だけしておく。待合室に暖房が入っていたのが軽くショックを受けた。世間はそんなに寒いのか?走ってるあいだは暑いくらいなので、感覚が麻痺しているのかな。 走り出すとじきに有馬にさしかかる。ここには天草四郎が最後の戦いを繰り広げた原城跡がある。歴史大好き!ではないが、本物の場所には何か感ずるものがある気がして訪ねることにしている。 原城案内板 城はだいたい坂の上にある。赤い流星で元本丸のあったところまで登る。ちょうど駐車場であった男性に、「小浜のあたり走ってましたね」、とこえをかけられた。長崎から来た人だった。 そのすぐあとに車で着いた人も一人旅のようである。自転車を見てすぐに、写真とっていいですか?と声をかけてくれた。 自分で自分の写真はなかなか撮らないんで助かります。 じゃあ撮ったやつ送りますよ。 といって名刺交換した。岡崎から来た小山さんも昔はあちこち自転車で放浪旅行したそうである。こういう人から見ると、ヨッシーの自転車旅はさらにうらやましい行動に写るようである。 一緒に本丸跡を見学する。 キリシタン弾圧の結果、島原の乱となり、3万7千人に対して12万余の大軍が攻め掛かって一揆は集結した。徳川方は、何も残らないように徹底的に城跡などを破壊したといわれている。本丸跡にあった天草四郎の墓は、思ったよりかなり小さく、控えめに作られているかのようであった。 四郎墓所 海を見る3仏 四郎の墓の斜め後ろ、金網の外に海の方を見つめる3体の仏様?が。 小山さんと別れ、一人丘を下って海岸べりの道を北に進む。時間はすでに午後3時になりかけている。明るいうちに今夜のねぐらを探さねば。海岸沿いを進めば、よさげな浜などあるかと思ったが、なかなか適当な浜がない。ずんずん進むうちに、事前に地図で見当をつけていた、有家(ありえ)の運動公園に行ってみる。雨が降りはじめる。こんどはちょっと本格的だ。運動公園のあずまやに逃げ込んだら本降りになり、身動きできなくなった。寒いし腹が減ったので、そのままあずまやの下で魚肉ソーセージ入りラーメンを作り、食べた後のスープにもめん豆腐を入れて再度煮込んで食べる。体も暖まるし、食費も安く済む。 有家あずまや 暗くなり、運動公園の管理人がいなくなった頃を見計らい、隣接している海岸公園の管理棟兼トイレシャワー施設に場所を移す。いまは冬で、シャッターが閉まったままの更衣室前にいい感じで自転車ともども雨を避けられて、横になれるスペースを発見。今夜はテントを張らずにここのひさしの下で野宿する。 有家ひさしした 買っておいたワンカップ焼酎をお湯で割り、一人乾杯。 走行 53キロ 出費 775円

オバマ 停滞 [九州編その1]

2009年11月19日 木曜日 小浜と書いておばまと読む。オバマ大統領について触れなければなるまい。 バラク・オバマは1961年生まれの48才。なんとヨッシーと同い年ではあるまいか。ちなみにオバマの心相鑑定をすると、心相数は832。運気はこれから6年間活動期に入る。 人の上に立ってこそ始めて能力を発揮できるひとと出ているから、まさにそのとうり。 さて、今日の朝目が覚めたら、時計はすでに9時40分であった。気持ちよく寝すぎた。 なんやかやしてたら12時ごろ出発になりかねんので、ここはもう1日停滞して英気を養うことにして二度寝する。 12時頃、そろそろ外に出ようかと思っていると、釣りをしているオッサンが、「まさかテントの中で死んどるんやなかか?」と言ってるのが聞こえ、あわてて外にでて、「生きとるよ~」と返事する。 ここは近所の人の釣りスポットらしく、夜も夜中も早朝もひっきりなしに誰か来て釣糸をたれている。イカを狙ってるらしいが、難しいと見えてなかなか竿が上がらない。 弘法大師 小浜にも弘法大師は来ていた。この地に水が出なかったのを知り、持っていた杖で地面をエイヤッと突くと水がこんこんとわきだしたらしい・・・ 小浜のパン屋 大師像の前でいたらこのパン屋さんの大将に話しかけられた。 自転車で浜の湯方面へ。Aコープで298円弁当を買って、表のベンチで食べていると、洗剤の実演販売しているおばさんが、「紅茶かコーヒー飲まんか?」と声をかけてくれた。昨日も店頭販売していたが、ほとんど売れてないみたい。 ありがたく紅茶をいただき、しばらくお話し相手になる。娘さんが結婚してカナダにいて、自分もご主人とバンクーバーにお家を買って4年間暮らしたこともあると言う。アラスカやニュージーランドにも旅したこともあり、行動力抜群だ。見かけもあき竹城と森久美子を足して割った感じ。 小一時間お相手をしたら、あんころもちとサイダー2缶、さばの缶詰め2缶、水2リットル、カマンベールチーズを分けてくれた。もういいからいいからと言っても、あとからあとから色々出して来てくれる。 おばちゃんプレゼント 最後のアメとかっぱえびせんだけは辞退して、浜の湯に移動。 さらに風呂あがりは発泡酒。 晩御飯は蒸しブロッコリーと蒸しもやし。魚肉ソーセージ。 よるのテント内気温は約13度。寝袋にはいってしまえば暖かい。 小浜キャンプ夕景 走行 5キロ 出費 1090円 野菜、弁当、風呂、発泡酒

諫早~小浜 [九州編その1]

2009年11月18日 水曜日 11日目 朝10時に諫早のお家を出る。ここはかなり標高が高いので、まずはぐんぐんダウンヒルできる。 晴れていい天気ではあるが、風が冷たい。街までの半分くらい下ったところでトラブル発生! 自転車の前カゴにあたるところにつけているフロントバッグが、走行中のバウンドで止め金が外れて落下。中身がほとんど道路にぶちまかれた。 財布からは御守りにもらった500円札が飛び出し、カメラも地図もライトも飛び出した。 特にライトが弾みでバラバラになり、道路の上に部品が散らばった。 幸い自動車が来てなかったのですぐに全部拾い集め、被害の程度を確認。フジのデジカメHD-3Wはさすがにタフに作られているだけに傷はついたが動作は問題ない! 財布に500円札を戻し、バラバラになったライトの部品を組み合わせて見ると、奇跡的にちゃんと復元できて、点灯もできた。これはCATEYEというメーカーの商品だがさすがである。 雲仙の西海岸側の温泉郷、小浜(おばま)を目指す。諫早市内で若干道に迷って余計に時間を食った。唐比というところから、Aさんに教わった自転車向きの旧道をたどる。 唐比海岸線 坂は少ないしひなびた田舎の風景は見れるし快適な道であった。 一部は昔の鉄道あとを利用した道路で、当時を思わせる切り通しがあったりして趣がある。バイクや車の人も、楽しめるのではないだろうか。 キリ通し 午後2時半に小浜に到着。今日の目当ての浜の湯を探す。150円で入れる温泉はなかなかないだろう。 浜の湯 ふるーい湯治場みたいな雰囲気で、いい感じ。こんな時間に入ってるのは、じいさんばっかし。 ほぼ透明のお湯でたっぷり暖まってから隣のAコープで発泡酒を買って乾杯。 今夜のキャンブは温泉に行く前に下見しておいた海岸べりの公園。かなり気温が下がっている。自炊したあとすぐに寝袋に入って横になる。ラジオを聞きながらうとうとして9時くらいに本格的に寝る。 走行 56.3キロ 出費 863円 パン、コーラ、マルタイラーメン、発泡酒、温泉卵、入浴

諫早5日目 実家からの郵便物を待つ [九州編その1]

2009年11月17日 火曜日 10日目 本来なら本日、南に向けて出発する予定だったが、更新された健康保険証を実家から送ってもらったため、今日はその到着を待っている。 待ってるとなかなか来ないのは、人も郵便物も同じ。 流星号にバッグを取り付けたり、ネコと戯れたり、また荷物の整理をしたり、ネコと遊んだり、やはりいらないと判断した備品を実家に送り返す荷造りをしたり、ネコとテレビ見たりして過ごす。 3時半になってやっと郵便は届き、これでやっと明日雲仙方面に出かけられる。まずは西海岸にある小浜というところを目指す。そこには150円で入れる温泉があるそうだ。 そして半島の南側を回り、島原の北側にある港から熊本県まで横断するフェリーに乗る予定。ここまで、たぶん3日くらいかけると思う。 いまこの日記を書いてる午後6時半。外には風がビュウビュウ音を立てている。まだ家の中でもストーブが必要なくらいの気温だし、明日出発時の天候が気になる。 走行 0キロ 出費 950円 宅急便
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