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フォレスト~大浜海岸 旅好きの仲間あらわる [九州編その2]

2010年5月2日 日曜日 176日目 6時、カラス天狗の笛の音で目を覚ます。あるいは紅天女(くれないてんにょ)説もあるが、いずれかは未だ不明。昨夜のカレーの残りで朝ごはん。モーニングカレーである。コーヒー付き。 晴れてはいるが、なんだか霞がかかったようで、太陽も弱々しい。テントやシートがなかなか乾かず難儀した。 8時にフォレストを出発、すぐそばのマテリヤの滝を見学。朝っぱらから観光客がほかにいる訳もなく、深々たる森の中を一人滝に向かって歩くのは、なんだか心細い。 DSCF3051.jpg DSCF3053.jpg DSCF3054.jpg DSCF3055.jpg DSCF3056.jpg DSCF3058.jpg まあまあの滝ではないか。立て看板によれば、昔は山越えをする旅人の憩いの場になっていたそうである。 さてあとは海まで下るだけ、とはいかず、やっぱり一回登ることになる。30分の歩きで峠を越え、一気に海まで一直線におりる。 DSCF3059.jpg 降りた村の名は名音。どう読むのか?通りすがるだけの集落なので、読み方までは気に止めなかった。なおん?かな? ここからの県道79は、平坦な海岸沿い道路。昨日の登山でよろよろに疲れた足にはそれでも堪える。いくつかトンネルを過ぎて、大和浜到着。役場もあるそこそこ大きな集落。 高倉が展示されているところで休憩。看板を読む。 DSCF3060.jpg DSCF3061.jpg 火事のときは下の貫木を引き抜くと、簡単に倒すことが出来る。ほほー、いまそれをやってみたい。 柱はかんなでつるつるにしてあるので、ネズミも登れない。ほほー、ネズミが足を滑らして落ちる様を見てみたい。 この倉は、先人の知恵が詰まった工夫のかたまりである。ヨッシーも無人島に流れ着き、自給自足の食糧庫が必要になったらこれを参考にさせてもらおう。 DSCF3062.jpg 大和浜から国直(これもよみかたわからん)までは平坦路。そこからは峠越えになる。ほぼ全部押して歩く。足に持久力が無くなっている。ペダルを漕ぎ出すとすぐに足がだるくなって回せなくなる。はやく今日のキャンプに着きたい。目指すは大浜海浜公園である。 地図から予想すると、大浜のあたりは公園だけしかなく、買い物もできないだろうから、手前の集落でビールを買っておく。 時間はまだ昼前だが、足の疲れは夕方並み。必死のパッチで最後の坂を上がり、県道から左折して大浜まで一気に下りさがる。やっぱり地図から読んだ通り、大浜は山の下の海岸にあった。これでは買い出しもなかなか大変そうである。 しかし思ったより海岸の設備は充実していて、水族館のような建物や、タラソの施設などが並んでいる。海の家も2軒あるし、連休中でもあり人が多い。 キャンプの場所を聞きに水族館みたいなとこに行くと、なんとここは有料なのである!旅初の有料キャンプ場! ちょっと躊躇したが、テント1張り1泊300円なので、まあ設備さえよければ泊まろうかな?と、まずは下見に行く。 いっぱいテントが張ってあってびっくりした。いままでだいたい一人キャンプやったから、田舎もんが都会にやってきたみたいに口をぱくぱくさせている。 DSCF3064.jpg DSCF3065.jpg DSCF3066.jpg しかしくどいようだが、足の疲れは夕方を通り越してもうアキマへんレベルになっている。宿泊決定。自転車は車の駐車場に停めて下さいね、と言われるが車止めを外して進入する。だってキャンプ場まで遠いもん。海沿いの遊歩道が滑りやすいから、という理由だったから、滑ったら自己責任、事故責任・・・・、と唱えながら進む。 とりあえず一服してからテントを張ることにして、あずまやの横に流星号を立てかけると、そばにいたおじさんが、「そこはそのテントの人が自転車を置いてるから別のところがいいんじゃない?」、と話し掛けられた。 「いや、あとで移動するから、先に一服させて~」。どしん、ぷしゅ~。 どしんは座る音、ぷしゅ~はビールを開ける音。 DSCF3067.jpg そのままおじさんと話しする。このキャンプ場が気に入って、毎年連休は福岡からバイクでかけつけることにしている。 「この目の前の海にですよ~、夕日がミッゴトに沈んで行くのを見たら最期、ここの虜になってしまうんですわ~」。しかも、そうなってしまった常連さんが、毎年一度はここで合流してキャンプを楽しむそうである。 面白い。 ここは旅好きの集まるキャンプ場であった。昼飯がまだだったので、ラーメンを作って食べ、テントを張ってゆっくりする。 さっきのおじさんはあゆかわさん。しかしここでは名前を仮に、センパイ、としておく。センパイはバイクや旅が大好きで、ヨッシーの自転車旅を面白がってくれている。自分も定年になったらやってみたい。バイクか自転車か迷っていたが、ヨッシーをみて自転車に決めたそうである。 夜はみんな集まって宴会になるから楽しいよ、と言い残してセンパイはあずまやのベンチで昼寝してしまった。 水だがシャワーがあるのでさっぱりする。今日は晴れているが気温はやや低い。シャワーを浴びるには若干の気合いが必要だった。 アノクタラサンミャクサンボダイ、とか唱えながら我慢する。 自転車の人が帰ってきた。彼もホントはバイク乗りだが今回は自転車できたというツヅキくん。彼の仮の名前は、ハカセ、としておこう。なんでかというと理系のひとだなと思ったから。 宇和島からきたハカセも、夕日の虜になった一人。ハカセが乗って来ている自転車は、パナソニックの電動スポーツ車である。使い心地やバッテリーの持ちなどから始まり、ひとしきり自転車談義をする。それが終わったら、ヨッシーの赤い流星を見ながら再度自転車談義である。 今日は期待の夕日は雲が多く、見ることは出来なかった。しかしこんな感じ。 DSCF3073.jpg 三々五々、あずまやの下に集まり、ごはんの支度が始まった。ヨッシーは沖縄から大事に持ってきた、キャンベルのチキンスープを温める。 DSCF3072.jpg センパイは奥さんと来られていて、ヨッシーを気遣って野菜スティックとか差し入れてくれる。だんだん場が和み、ヨッシーは進められるままに、センパイの焼酎をいただく。 奥さんが心相鑑定に興味を持ち、家族分全員をみてあげると、横で聞いていたセンパイのほうがなんだかビックリしている。かなり当たっているので、いままで信じていなかったが、今日で考えが変わった!と喜んでいる。 これはお礼だ!と言って、きゅうりやニンジンなどなどなど、過分とも思えるくらい手渡すので、(これは酔ってこんなふうになってるのかな?)、と思い、あとで奥さんに、これは多すぎるのでお返ししたいと申し上げたら、主人はこういことはしっかりしているので、酔った勢いとかではないからもらっておいてくださいと言われた。 ありがたく頂戴する。 それからなぜか、センパイは、人生の師匠に出会った!と、ヨッシーとのご縁を喜んでいた。ヨッシーはそんなこと言われたことなかったので、なんだか恥ずかしい気もしたが嬉しくもあった。 旅好き仲間は、ほかにもキーボー、ムキムキマン、夫婦@広島、豚汁革ジャン男など、多彩なメンバーで楽しかった。センパイの奥さんが、みんなにも心相鑑定を勧めてくれたので、大鑑定大会になる。 DSCF3074.jpg たいがい酔っ払って12時過ぎに就寝。 走行 34キロ 出費 735円 (キャンプ場、かきのたね、発泡酒)
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