おおさき アホ&敵討ち [九州編その2]
2010年5月20日 木曜日 194日目
アホである。まったく学習しておらん。こんなのに引っ掛かるとは情けない。
朝から雨が激しく降り、道の駅エリアから表に出る気にならんのでホテルのロビーなどをうろついておった。
ちょうど温泉の入口前に、ゲームコーナーがある。その中にこんなの発見!
景品に温泉券11枚綴りがある!100円でゲットできたら2900円の得である。気兼ね無く、一日3回でも4回でも温泉に入れる~。
と思ったのが運の尽きでした。始めの500円でやめといたら良かった。
ルーレットが回り、下のボタンを押せば止まる。止まったところの数字分だけ、景品を乗せたトレイが上がり、5段階上がれば勝ち。景品が取り出し口に落ちてくる仕掛けだ。
もちろん「5」、に止まったら一発で当たりだが、その横にはー4とかー3とかもある。
しかし、たとえば10回とか20回とか練習して、目で見てルーレットを止めるタイミングが測れたら、もうこっちのもんやないか!と思ってしまったのが運の尽きである。
100円で3回止める権利があるので、500円使った時点で15回チャレンジしていることになる。このへんでおかしい、と気がつかなあかんかった。
しかし自分の中の悪魔が囁くのである。
(もしあと500円使って取れたら、それでも1回あたり100円以下で入浴できるで~。リタイヤ組の面々に、一枚250円で売ったらもうけも出るかもよ~)
と。
1300円使いました。アホです。
最後の方になって気がついた。いつも同じタイミングでボタンを押すのに、止まる場所がまちまちになる。始めの内は押し方が正確じゃないからかな?と自分のせいにしていたが、39回もチャレンジしていたら流石に気がついた。
「押したタイミングでルーレットは止まってない!」
だからズレるのである。ずらすことが意図的にできるのであれば、端から5に止まらないように細工もできるやないか!
自分は大丈夫、と思っていながら騙される振り込め詐欺の被害者も同じ心境だろうか。
本日の温泉は、合計1600円になりましてござい。アホでござい。
この敵(かたき)はどっかで討たなあかん。そこでヨッシーは温泉の休憩所にあるセルフ式の食堂で、おかずだけ200円で買い、自分で朝炊いたごはんを持ち込んで食べることに成功した。
みみっちい。
無料のお茶を飲んでテレビを見る。隣で一緒にテレビを見ていたガッツさん(道の駅に遊びに来る近所のおっちゃん。見た目がガッツ石松)は、病院に行くから、と去って行った。
5時になったので、外に出てあずまやで晩飯を作る。今日はホテルロビーの物産展で、じゃがいもやたまねぎを買ったので、カレーにする。
やっぱじゃがいもが入ると違うわぁ。
飯のあとは温泉。たっぷり1時間半楽しんでから、休憩所の座敷でテレビを見ながら、持ち込んだ焼酎を備え付けの冷水機の水で割って、ここでも敵を討つ。みみっちい。
みみっちい、とは全国共通語だろうか?自分は昔から使っているがどうなんやろう。意味は、けち臭いとか気が小さいとかのこと。
さて、テレビではゴチバトルのあと、ケンミンショーをやっておる。
高知室戸の人は、おいらの船は300トンという歌をみ~んな歌える、という秘密で盛り上がっておった。ヨッシーも室戸に行ったら、ぜひケンミンの皆さんと歌ってみたい。
さて、明日はいよいよ晴れるらしい。出発して霧島市の国分まで走っておきたい。それで、先日たるみずの駅でお会いして、シゲと3人で飲んで盛り上がったシオさんに電話する。目的は宿泊のお願い。
空き家になっている家があるから、こっちに来たら連絡ください、とおっしゃっていたのである。
しかしヨッシーの足で、1日で国分まで行けるかどうか怪しいところがある。するとシオさんが、着かないみたいだったら途中まで車で迎えに行きます~、と提案された。
わかりました。できるだけ自力で行きますが、お昼の時点でどこにいるかまた電話します、ということにする。
おおさきの駅、最後の夜。ひさしの下にテントはって寝る。
走行 0キロ 出費 1800円 (ルーレット、温泉、おかず)
大崎 朝湯&宮崎ギュー [九州編その2]
2010年5月19日 水曜日 193日目
道の駅で泊まるときの唯一の困りごとは、車の音がうるさいこと。エンジンや走行音じゃなくてドアの開け閉めや、トラックのアイドリング音である。
5時半になるとリタイヤ組が起きだし、なんだか廻りがざわざわし始める。ヨッシーは100円ショップで買った耳栓をして寝ているのでたいがいの音は大丈夫だが、人の立てる気配とかには敏感なので起きてしまう。
あずまやに行って朝ごはんしていると、リタイヤ組のおじさんにコーヒーを勧められて、ありがたく頂戴する。岡山から一人旅で来たおじさんは、82歳だそうで、旅の目的は山登りなのだそうだ。もう見るからに元気そうで、70前半にしか見えん。もう100名山も200名山も全部登ってしまい、そのなかでも印象に残った山を再訪しているところだという。
6時半から朝湯に入る。敷地内のホテル、アスパル大崎の中に温泉があって、今朝は朝湯がある日だ。昨日入れなかった敵を打つ。
300円也。お湯は透明であまりニオイもしないが、湯上がりのホカホカは長く続いた。
たるみずのソーダくんから、ここの観光案内所の責任者、イケベくんを紹介してもらった。案内所の周辺なら無線LANが使えるときいて、しっかり利用させてもらいブログ更新。
昼はお向かいのローソンでおにぎりとラーメン。その後、鬼平犯科帳立ち読み。
3時からまた駅でブログ更新。鹿屋以降佐多岬を回っていた分が溜まっていたのでなかなかはかどらん。
5時半に、これもソーダくんの紹介で連絡をもらったホリーがやってきた。このすぐ近くの、くにの松原キャンプ場の管理人である。ビールを差し入れてくれて、その場で少し話すと、ホリーも少し前まで鹿児島市内でシーカヤック中心のショップをやっていたそうで、年齢もヨッシーと近いので当時の業界の話しや共通の知り合いなどで盛り上がる。
そしてホリーは晩御飯に誘っていただき、いっしょに焼肉に行くことになった。オー!奇跡!神!
車でいっしょにキャンプ場までもどり、奥さんのなっちゃんと弟さんのコーイチくんと合流。志布志市内の焼肉屋さんまでGO!雨でも車なら濡れずに移動できるのだ!当たり前か!テンション高くてごめんね~!なんせ焼肉なんで!
置いてあった消防団の帽子とヘルメットを勝手にかぶって撮影!こめんね~。
焼肉なかにし?やと思う。
他に一組いた先客の焼く煙りで部屋中真っ白になる~。
我が方も焼く。
宮崎牛やぞ!分厚いぞ!厚さがマチマチやけど・・・・。
美味い。ビールもうまい。米もウマイ。
それからそばのアピアに移動して、エスプレッソコーヒーを頂く。
駅まで送っていただき、楽しく美味しい出会いは一段落である。
9時を回っているので、即テントはって休む。
走行 0キロ 出費 1518円 (温泉、おにぎり、カップ麺、野菜、発泡酒、カセットボンベ、電池)
でんしろう~内之浦~大崎 [九州編その2]
2010年5月18日 火曜日 192日目
午前3時。トイレで起きたらお腹が減って、そのあとなかなか寝られない。うとうとしていたら、鳥のさえずりが始まり、6時に起きる。これで晴れていたらすがすがしい山の朝~、てなことなんだろうが、空は曇り。
朝ごはんをゆるゆる食べていたら雨になった。始めは霧雨のようだったのが、しだいに雨粒が大きくなって本降りになる。このままここにいればあずまやもあるので、雨に濡れることはない。もう一泊するか逡巡するが、ラジオも携帯も入らんのでは明日の天気もわからん。このままここに閉じ込められるのもかなわんなぁ、と思い出発することに決定。三箇条の、「雨の日は走らない」、に反するがいたしかたない。
バッグに雨カバーをかけて出発。上り坂が続く。歩いたり乗ったりして40分で峠に到着した。案外早く下りになったのは良かったが、急に激しくなった雨がバチバチと顔に当たって痛い。目にも入ってくるので薄目で下らねばならずスピードが出せない。
海岸沿いにでても下りは続く。山の合間に海が見えたとき、晴れていたらさぞ気持ち良かろうて、と思った。
浜の集落まで下り、そこからまた内之浦に向けて登る。美濃峠、標高300mと地図にある。その横に急坂注意のマークがついているが、幸い乗ったまま漕ぎ続けられるくらいで楽勝だった。余計なマークを入れるな~。
峠には内之浦ロケット基地跡があり、資料館に寄ってみる。
人口衛星の模型とか、ロケットの模型とか置いてあって、いろいろ説明書きがついているが専門用語が多すぎてすぐに読み飽きた。完全に自分達目線で作った資料館なのが丸わかりである。
面白がるヨッシーの目線に引っ掛かったのは、大昔に実験ロケットの打ち上げ風景を撮った写真の展示。白黒なのと、服そうやメガネのデザインなどから当時が偲ばれる。
しかし報道席、っていっても吹きさらしだし、NASAとの交信の模様も最近のアマチュア無線のほうが機材もそれらしいんちゃうの?ちゅうくらいあっさりしとる。打ち上げ成功記者会見での喜びの笑顔の裏に、良かった~成功した~、という安堵感が伺われて面白い。
大阪の誇る人口衛星、まいど1号の模型はなかった。こんど来るまでには置いといて欲しい。
内之浦まで真っすぐ下り。ちょうど12時になり、Aコープを見つけて弁当買って食う。内之浦ではちょうど鯵まつりが開催中で、ソーダくんからもメールでお知らせがあったが、残念ながら食す機会がなかった。
雨は小止みになっている。早い事今日の宿泊予定地、道の駅おおさきについて温泉に入ってあったまりたい。
山中で会った郵便屋さんの言ったとおり、内之浦からあとはたいした登りも無く、距離が進む。
肝付町に入ってから、道沿いの家々が大きく立派になったように思う。
とうとう平野部に着いた。あれに見えるは志布志石油備蓄基地じゃ!ここから海岸に沿って10キロほど北上すれば道の駅である。もう慌てることはない。平地だけどお尻が痛いので降りて押す。
歩いていると道路沿いのいろんな風景や人がよく見える。あるところで砂を採っている建設会社?の敷地があって、サッカーコートくらいの土地の境界いっぱいまで地面を掘った跡がある。パワーショベルもあるし、まだまだ掘っている最中のようだが深さがもう限界ちゃうの?ちゅうくらい深い。3階か4階建てのビルがすっぽり入るくらいになっとる。
立ち止まってポケーと見てたら、休憩してたおっちゃんが気づいてこっちを見た。すかさず、
「こんなに掘ったらもう掘れんやろ?」、聞いたら、
「いやいや、まだまだ掘るよ」、だと。
しかしどうやって掘るんや?道路や畑に囲まれているから下手に掘ったらまわりが崩れると思うんやが。
4時ちょうど、道の駅おおさきに到着。でっかいカブトムシが飾ってある。この道の駅は以前だれかに、旅人が集まるって聞いていたのでそれも楽しみにやってきたのである。
まずは温泉に~、と!
定休日!
月に一回の定休日に当たるヨッシー。大当りの巻。
濡れて寒いので着替え、あずまやのテーブルでごはんの用意をする。駐車場にはキャンピングカー始め、他府県ナンバーのワンボックスカーなどが集まって来ておる。なるほどね。みなさんリタイヤ組のようである。
無料休憩室は9時に閉まり翌朝7時に開く。エアコン効いているし快適だが、テレビはない。ただの部屋って感じ。
休憩室前の屋根の下でテントを張って休む。今日は雨なのにかなり走ったから疲れがピークである。予報では数日雨が続くようなので、そのあいだに休まねばならん。
走行 66キロ 出費 2363円 (餃子、弁当、コンソメ、焼鳥、発泡酒、焼酎)
大泊~でんしろうの森 [沖縄編]
2010年5月17日 月曜日 191日目
5時半起床。晴れ。大泊キャンプ場をあとにして、反時計まわりで大隅半島をまわる。佐多岬まで行ったからこんどは東海岸を北上するルートになるんだが、地図を見ると海岸寄りの道はかなり山有り谷有りカーブ有りの模様。あっさりあきらめ、半島中央を真っすぐ縦断する県道68号線を進む。
大泊から古里という集落まではほぼ海岸沿い。そこから山に入って行く。じわじわ登ったあと、県道564に交わる直前で急な下り坂になり、谷底に落とされたような景観に変わる。
左右に岩肌荒々しい崖が迫る。564はこの谷に沿って半島をほぼ横断しているようである。しかも風が強い。びゅんびゅん風が吹いて行く。もしかしたらここは風の谷?
空を見上げるがナウシカの凧は飛んでいない。飛んでたら追い掛けるのに。
そのまま564を左に進み、ほとんど西海岸側に近いところで県道74を右折、北に向かう。すごい遠回りしてまった。本意やないが、県道68の入口が見つからんかったのだ。
じたばた登ったり降りたりしているうちに、距離ははかどらん割に時間は経つ。昼になったが見つけたのは小さな商店で、パンぐらいしかないよ、と店のおばちゃんに言われた。
ソーセージパンとコーラで空腹をごまかす。
本土最南豚?ほんどさいなんトン!の幟発見。このあたりは確かに本土最南端に近いのであるが、そんなこと言ってたらなんでも最南~になるではないか!
本土最南温泉、とか本土最南牛、とか最南ガソリンスタンド、とか。いまはこのヨッシーでさえ、本土最南端ヨッシーではないか!
そういえば、佐多の町で立ち寄ったAコープには、本土最南端のAコープです、と書いてあった。まあ怒ってもしゃーない。
それからちょっと行くと、おう!風車じゃ!
やっぱりここは風の谷やったぜよ。黄色い花がキレイね。
その後も、どこまで登るんじゃ?ちゅうくらい坂道が続く。
しかし上れば必ず下がる。盛者必衰の理のごとし。県道68がバイパス道と別れるところあたりから、約10キロ先の田代という町までゆるゆるの下りが延々続いた。30分くらい、漕がないでも自転車が進む!これはかなり気持ちいい。
途中神社の鳥居に、狛犬ならぬ仁王の石像があるのを見つけた。
国道448と合流するところが田代。交差点の小さなスーパーで頼むと冷やす氷をもらえたので、ここで発泡酒とか仕入れておく。
時間は2時。どこまで行けるか?と思いながら448を東へ、内之浦方面に走る。さすがに国道だけあって、道は広く斜度もゆるいのでペダルを漕いで登って行ける。それでもお尻が痛くなると降りて自転車を押す。
やっと新田峠のトンネルに着き、それをくぐると下り坂。それも申し訳程度の下りで、また登りになる。
時間はそろそろ3時。こりゃあ今日は山の中で泊まらんといかんなあ、と思い始めたところで、カーブの先の山の陰に、あずまやのようなものが見えた。
でんしろうの森休憩所発見。水洗トイレと大きなあずまやがあり、これなら泊まれる。ありがたや。すぐに冷蔵庫から発泡酒プシュー。
水道の水は「飲めません」、と書いてあるが冷たくて気持ちいい。沢の水を引いているようである。頭と顔と首を洗うとさっぱりした。
携帯圏外。ラジオ入らず。これでは明日の天気もわからん。
トイレを借りに来た郵便屋さんに、これから先の道のことを詳しく教わった。
キャベツしか野菜が無いので、キャベツカレーを作って食べる。うまくない。やっぱりじゃがいもが入らんとカレーらしくならんなあ。
走行 48キロ 出費 1208円 (カレー粉、パン、コーラ、発泡酒)