船越海岸~湯湾岳~フォレ ストガンプ [沖縄編]
2010年5月1日 土曜日 175日目
6時起き。寒い。晴れ。
宇検までもどり、県道79で峠越えにかかる。昨夜地図を見て検討した結果、やっぱり奄美大島最高峰の湯湾岳に登っておくことにした。この峠越えでさえ、湯湾岳694mの半分くらいの標高まで上がるのである。あとちょっと足を延ばせばいいだけジャン!的なお気楽モードで決定した。
坂道は急で、ほとんど流星号を押して歩いている。
2時間後、やっと湯湾岳まで上がれる林道との分岐まで来た。ここまでの登りはなかなか手ごわかった。あと残りは、距離にしたらいままで走った(歩いた)分よりちょっと長いくらい。
林道の急坂でまた歩きの時間が増える。たいがい暑い。水の消費が増える。今日は油井岳の反省で、万一展望台に水が無くても泊まれるようにと余分の水もちゃんと積んで来ている。でも暑いので水を飲んでしまう。
12時になったので、道端に止まって地べたでラーメン自炊。車なんか一台も来ない。
ここまでで4時間登ってる。体力が限界近くになってきている感じ。携帯のバッテリーメーターで言うと、あと一目盛りしかない状態である。
1時間休んで再出発。さっそく下りが始まる。?下り?なんで?一回下がるんか!やられたー。いままでの苦労が泡の水になっていく~。
そしてまた登る。湯湾岳おそるべし。ユワンダケオソルベシ。ユワンダケや・・・・・。
中学のときの音楽の先生、ミツクニが授業中にすんごい怒ったことがあった。生活指導のミツクニは、やんちゃが多かった我が学年の素行に手を焼いていた。
「オレはおまえらが学校外でどんなことしとるか知っとるんや!知っとるけどユワンダケなんや!」
そんな思い出で頭の中の走馬灯をぐるぐる回しながら、ひたすら自転車を押す。坂道が終わったと思ったら、こんどは200mくらい下り坂が続き、泡の水アゲイン。
登りながら、あのカーブの先が頂上やったらなあ~と何度も思う。クロウサギのかな?黒い小さな糞を路上で発見。奄美のクロウサギ。アマミノクロウサギ。イナバノシロウサギとは親戚だろうか?
2時、頂上直下の駐車場到着。ここからは徒歩で神社まで上がり、さらに山道を行くと頂上三角点があるらしい。たまたま駐車場にいた、ヤドリ浜の近所でシーカヤックツアーとかやってる人に教えてもらった。
登り口。
まずは木道から。
神社まで20分くらい。
そこから山道。
10分後、三角点到着。
奄美岳と書いてあるのは、湯湾岳の別名らしい。この場所は木が繁っていて、眺望はまったくなし。
神社の境内までもどって、展望櫓に上がってみる。
え~、なんかぐらぐらギシギシするんですけど~。よく見たら、丸木を針金で縛って作ってある。建築足場丸太とおんなじやんか。寄贈長浜建設、とある。こんど寄贈するときは、もうちょっとグレードアップしてぐらぐらせんようにしてほしい。
しかしながら眺めはヨシ!またしてもパノラマ写真風に撮ってみた。
どやっ!
もうかなり消耗してる。下山の足もふらふらする。駐車場にはトイレも水もなく、持ってきた水もかなり使ってしまったので、ここには泊まれないなあ。
地図に載っているフォレストポリスというキャンプ場までとりあえず山を下りることにする。あとはぴゅーっと下るだけかと思ったら、やっぱりまた登るんかい!
それでも比較的楽に到着。歩道の段差を乗り越えるとき、命の次に大事な缶ビールが落ちてしまった。気づかずに行き、あわててもどって拾う。
運動公園みたいになってるサッカーグラウンドの隅っこにテントを張って、トイレ横のあずまやでカレー作って腹を満たす。自販機でコーラを買って黒糖焼酎を割って奄美最高峰制覇を祝う。
走行 33キロ 出費 568円 (ニンジン、発泡酒、コーラ)
油井~船越海岸 [沖縄編]
2010年4月30日 金曜日 174日目
夜はかなり冷え込んだ。ここんとこ毎日のように夜は寒い。本土も寒いみたいだから、全国的に天候不順か。
6時、朝日とともに目覚める。昨夜の残りご飯とみそ汁で朝飯とする。貧乏人は米を食え、という基本にするため、ご飯は一度に2回分炊くことにした。半分はすぐ食って、残りは次の食事にまわす。
朝露で濡れたテントを乾かしていたら、昨夜の民生のおばちゃん再来。登校して来る生徒を出迎えるのがお仕事のようである。ヨッシーには朝のおはようも無しに、いきなり「アナタ昨日の人?」。
無視していると、「何してるの?アナタここに泊まったの?昨日ご飯を食べたら出て行くって約束したじゃない?」。
??約束してないけどニャ~。それらの問いには答えず、「あなたは昨夜私に失礼なことを言ったので、謝りにきたのかと思ったけど違いますか?」、と聞いてみた。人違いのお詫びのことである。すべてはここから始まったからね。
なんのお詫びかわからないらしく、ヨッシーの言葉は無視して、「ここは泊まっちゃいけないところですよ。片付けてください。」とさらに続けるので、話しが通じん人はほっとくことにする。
おばちゃんは生徒を迎えに行ってしまった。テントも乾き、撤収が終わったので出発する。
晴れ。8時出発。海岸沿いの道を快適に飛ばす。久慈の集落から峠越えにかかる。だいたい250mくらい上がって下がった。
それから湯湾(ゆわん)の町まではまた平坦な道路が続く。楽勝~!楽しい~!まるでサイクリングみたい~!ぐんぐん距離が進むとそれだけでうれしい。
昨日の油井岳登坂で足に筋肉痛が少し来ているので、今日のコースは登りが少なくヨッシーに優しい。
湯湾の町で買ったお弁当500円也を、海のそばの休憩所で食べる。お腹が空いてるからウマイ!
お!カラスが弁当狙って来てる!
しかしこのカラス、なんとなく愛嬌があって人なれしている。ものすごくそばまで寄って来る。追っ払わずにいたら、ついに距離が1m切った!座ってるベンチの反対側に乗っかってこっち見てる。
手羽先の骨を投げてやったら、よろこんでくわえて行った。
県道79号を宇検(うけん)まで走り、ここから海岸沿いの枝道に折れて船越海岸を目指す。じつは昨日油井岳の頂上で草刈りしていたおじさんに、この道がすごく景色が綺麗だし、船越海岸でキャンプもできると聞いていたからである。
焼内湾は入り組んだ形状なので、波がほとんどなく海面は水を打ったように滑らかに静かである。湖のように錯覚する。なるほどね~、こういう景色が綺麗なんだねえと独り言を言っている間に海岸到着。時間はまだ1時である。
しかし体を休めるために今日はここまでとする。
泳げそうな気温なので、海に入ってみたがやっぱ冷たいので膝までで終了。
トイレの横には水のシャワーもあり、まずはそこでテントの下に普段敷いているシートを洗う。最近ちょっとケモノクサイ感じがし始めたからね。そんでから身体も洗いサッパリ!
海を見てぼーっとしたり、散歩にきたおじさんと話したり。
晩御飯はご飯とサバの味噌煮缶詰。
夜はまわりに明かり無く、真っ暗。ラジオも携帯も入らない。
走行 50キロ 出費 720円 (弁当、コーラ、ジュース)