鹿児島~宮之浦 屋久島初 上陸! [九州編その2]
2010年5月25日 火曜日 199日目
5時起床。昨夜の残り物、ちくわの天ぷらで朝ごはん。6時から切符売場がオープンする。左の窓口の女の子が、細くて幸薄そうなメーテル系美人。
屋久島まで人間3200円、自転車900円の、合計4100円。フェリー代が旅の予算を圧迫する~!
6時半ごろ乗船して寝場所を確保。
種子島に行くとき、沖縄に行くとき、それぞれ鹿児島港から船旅に出ているので、見慣れた光景にはなっているが、やっぱり朝の桜島は綺麗である。
7時に出港したらすぐに船室で爆睡した。書こうと思っていた日記も書けずになる。天気は晴朗なれど波高し。佐多岬を過ぎて外洋に出たとたん揺れはじめる。
11時前に遠くに屋久島の姿が見えてくる。
そこに後方から高速船が追い上げてくる~。
ピューンと、あっという間に追い越された。
船から降りたとたん、ジモティっぽいおっちゃんに話しかけられる。
フェリー待合室の観光案内所を覗く。船から降りたばかりの観光客でごったがえしている。混んでるのは嫌いなので、外に出たらこんどは違うおっちゃんに声かけられた。
「あんた、口永良部島には来るかね?来るなら訪ねておいで」、と。
言い残しておっちゃんは船に乗り込んで行った。一瞬のすれ違いだけなのに、訪ねておいでとはオープンすぎる。
まだ時間は2時前だが、なんだか眠たいので港の反対側に見えた公園で昼寝する。風が強い。
ベンチでひたすらうとうとして、結果晩御飯もここで食べ、あずまやで寝る。なんと!ここは公園のくせに夜間はトイレが施錠される。う~ん、屋久島はなかなか厳しそうである。
暗くなって現れたのは、フェリー乗り場で声をかけてきたおっちゃんその1。東京からの移住組で、旅をしながらたどり着いたというだけあって、野宿できるポイントをいくつか教えてもらった。助かるなあ。
風が強すぎるので、あずまや下で寝袋だけで横になる。
走行 9キロ 出費 5048円 (フェリー、缶詰、弁当、ココア、餃子、発泡酒)
隼人~鹿児島 いよいよ屋 久島へ [沖縄編]
2010年5月24日 月曜日 198日目
大崎でお世話になったホリーは、屋久島の一年で一番いいのは5月の後半から6月始めごろだと思う、とヨッシーに言った。その期間は晴れることが多く、それに石南花(しゃくなげ)が咲くのだ。
それは見に行かなアカン。
週間天気予報によると、しばらく晴れが続くようでもある。よし!出発だ!
荷物をまとめ、古民家を出る。シオさんに電話してお礼を言った。雨のあいだ避難させてもらってホントに助かりました。おおきに。
先日シオさんと買い物に行ったスーパーAZに寄る。AからZまで、なんでも揃うからだそうだが、確かに店舗もでかい!車も売ってるそうだ。
まだ8時半なのに営業中で、お客もそこそこ来ている。それに品物が安い。60歳以上の人と身障者には5%割り引きがあって、シオさんはサービスカウンターで会員証を見せて5%分を払い戻してもらっていた。
シオさんいわく払い戻しにしているのは、あんまり小さい金額の払い戻しだと受け取るのが恥ずかしいから、受け取らずに帰ったり、あるいは余計に買い物する効果があるという。なるへそ。考えとるなあ。
国道10号線を鹿児島目指して走る。車やトラックが多い。海岸線なのでほぼ平坦であり、時速30キロくらいで走れる。これなら午前中に鹿児島市内に入れるだろう。
琉球人松なるものを発見。琉球からの交易船が、鹿児島入港の目印にしていたという。看板を読むと、なんだか琉球人は異国人のようなニュアンスで書いてある。当時はそうなんだろうが、今は沖縄は同じ日本であり、ヨッシーもこないだまで旅していた場所であるから、なんだか違和感を感じた。
市内手前の公園に、東郷平八郎のお墓と銅像が建っている。
大崎のホリーに教えてもらった場所で、異国の船乗りたちは鹿児島に入港した際、必ずお参りに訪れるそうである。でも日本人はあんまり知らんらしい。
よし!昼前に鹿児島到着。まずは吉牛で腹ごしらえ。
それからスポーツデポを捜す。自転車チェーンとブレーキパッドを買うためである。特にチェーンは佐多岬で切れてしまい、応急で繋ぎ直したままなので絶対交換したい。じつは朝、AZでもチェーンは売っていた(さすがAからZ)のだが、愛車・赤い流星号に合うのがどれかわからず、店員もその場にいなかったから、ちゃんとした専門のスタッフがいるスポデポで買うほうが良いと判断して、朝は買わなかったのである。
住所から適当に探してデポの入ってるショッピングセンターを発見。
そこに人吉ランドアースの社長、シゲから電話。明日種子島でシーカヤックの客が入ったから、いま鹿児島に車で向かってる途中だという。ほんならデポにおるから時間あったら会おうね~、と言って電話切る。
店内まで流星号を持ち込み、店員さんにコイツに合うのはどれかな?と聞くと、なんと普通のチェーンではなく、IGチェーンという特別のしか使えないタイプなことが判明。やっぱAZで買わんで正解。
そこにシゲが到着。「お客さん、汚い自転車持ち込まれたら困りますねぇ」、とか言いながら登場した。
4時の高速船まで時間があるというので、時間潰しに付き合う。
シゲがごはん食べながら、屋久島観光のスポットや、縦走登山コースなどを教えてくれた。シゲのシーカヤックやレスキュー講習の弟子が屋久島にいっぱいいるので、その連絡先も教えてもらう。
3時過ぎにシゲと別れ、デポの駐車場でチェーン交換。
チェーンの交換は初体験だが、デポの店員にコツを聞いてあるので大丈夫だぁ。
なるほど前輪ギアのところに、
IG chain only
と書いてあった。
まず古いチェーンをはずす。
新しいのは長いめになっているから、サイズに合わせて切って合わせないといかん。そのコツを聞いてあるのだ。
まず前後のギアの、お互い一番大きいのどうしに新しいチェーンを掛け、変速機を通さずに廻す。ピンと張った状態の長さから、チェーン2コマ分長くとって切ればいい。そこで繋げば、ちょうどいい長さになる。
交換完了!試しに駐車場内をくるくる周ってみる。
おう!なんてスムーズな変速ができるのだ!
おう!まるで新車のごたる乗り心地バイ!
ちゃんとメンテナンスしたら調子良くなる。なんて機械は正直なんや。
さあ、それからフェリー乗り場に移動。明日屋久島に渡るので今夜は待合室の前とかで寝るつもり。その場所と、フェリーが欠航していないかの確認。
乗り場前で初老の男性に話しかけられる。健康のため、自転車で市内を走るのが日課になっているそうで、以前は心臓を患って死にかけたと言うから、すごい回復ぶりである。
最寄りでオススメの安い温泉を尋ねると、わざわざその前まで自転車で先導して下さった。
着いたのが、「かごっま」という温泉。330円也。源泉掛け流し。
じっくりたっぷり温泉に浸かってから、隣のコインランドリーで洗濯する。洗濯待ちに発泡酒イットケー!湯上がりビール、サイコー。
銭湯のおばちゃんに聞いて、近くのスーパーで買いだし。屋久島は物価が少し高い、と聞いたので缶詰とか焼酎とか買っておく。
フェリー待合いに着いたら夕方6時前。6時で待合が閉まると、あとはほぼ自由にできる。玄関前の屋根のしたにテントを張り、寝る準備完了。もう一人、バイクで旅してる若者がいて、今日屋久島から帰ってきたところだという。情報交換する。
いよいよ明日は屋久島初上陸である。はたして屋久島はヨッシーに優しいか?厳しいか?ちょっとワクワク、ちょっとドキドキ。
走行 50キロ 出費 5245円 (吉牛、チェーン、ブレーキパッド、缶詰、ハンバーグ、弁当、温泉、コインランドリー、発泡酒、芋焼酎)
隼人 定期券&雨宿りの一 [沖縄編]
2010年5月23日 日曜日 197日目
屋根の下で寝ていても、早起きしてしまうヨッシーである。6時起床。
朝から大雨になっている。こうゆうときは屋根の下で寝られるのがありがたい。ラジオではあちこちで大雨洪水警報が出ている。電車も止まっているようである。
昨日の残りごはんでおじやを作って朝ごはん。そしてすることがないので、二度寝する。
10時に起きて縁側のテーブルでブログ原稿書きする。佐多岬以降の分が書けて無い。いかんなあ。
古民家はいま無人なので、電気ガスは来ていない。水道のみ使えるので、部屋の中でキャンプしているような生活である。
昼飯自炊のあと、2時に雨が小降りになったので外出する。徒歩で20分ほど歩けば、スーパーとマクドナルドがある。
傘をさしてぶらぶら歩いていたら、歩道に白い定期入れが落ちている。拾ってまわりを見渡すと、前方に交番あり。すぐに届ける。
2人いた警官はどちらも若く、やや先輩が後輩に指導しながら書類作りをするので時間がかかる。ヨッシーは暇人だからいいけど、忙しい人がこの2人に当たったらイライラするだろな~。
交番からすぐにJR隼人駅がある。なんとなく寄り道すると、切符売場の前でかばんの中身を全部出して探しものをする女子高生がいた。
ヨッシー 「あんた定期入れ落としたかね?」
女の子 「あ!は、はい」
ヨッシー 「白いやつかね?」
女の子 「そうです!」
ヨッシー 「ほんじゃ今さっき交番に届けたから取りにいきなさい」
お礼を言ってあわてて交番に行こうとする女子高生。
ヨッシー 「あー!また携帯とタオルが置きっぱなしやんか」
考えたら拾ったのがJRの定期だったから、交番に届けるより駅に持っていったほうが良かったなあ。届けたあと交番の警官に、定期に名前が入ってるし学割定期だから落とし主探そうと思えば探せると思うけど警察はこのああとどうすんの?と聞いたら、落とした人が取りに来るまで預かるだけだと答えが返ってきた。なんじゃ~、そうなんか~と思っていた。
でも、駅に届けたら連絡先とかもそっちで解るし確実に手元に戻るだろうから、始めからそうしたら良かった。そしたら余計な時間を交番で使う必要も無かったし。
マックに入って、午前中に書いた日記原稿や写真などを送信する。私服の中学生や高校生が多いのは、今日は日曜日であったか。曜日感覚がない。
マックで7時ごろまで粘って古民家に戻り、自炊&ラジオ&寝る。
走行 0キロ 出費 260円 (マック、メール便)
隼人 旅の仲間と再会 [九州編その2]
2010年5月22日 土曜日 196日目
9時起床。やや二日酔い気味である。
曇り空。雨が降らなかったら、キャンプ仲間と25年ぶりの再会をしにいくつもり。
11時にシオさんの古民家を愛車で出発。まずは最寄りのスーパーでお買い物。目の前のマクドナルドでネット接続&ブログ更新。
1時半にマックを出て、目の前の1200円散髪でほぼスポーツ刈にCUT!思い切っったぜベイビイ!
そんでから国分中心街にある、模型ショップ・マルタカヤを探してうろうろ。
店主の通称・隊長と出会ったのは、まだヨッシーが24歳のとき。バイクツーリングで北海道を回ったとき富良野のキャンプ場で出会い、何日間か一緒に楽しんだ仲である。
25年ぶりの再会だが、その橋渡しをしてくれたのは、いま旅ライダーをしながらライターをしている藤原かんいちくんなのである。右のリンク欄にある、全国国道制覇10万キロの旅をしているライダーライター(ややこし)。
商工会議所の隣と聞いていて、それなりに調べて行ったらすぐわかった。
店内に入ると懐かしい顔があった。お互いすぐわかり握手で再会を喜び合う。店内を見回すと、かなり大きな模型店である。かつてヨッシーが子供のころに通ったような店舗と、大きさがまず違う。
最近のラジコンはすごいことになっとるなあ。この戦車なんて走って曲がってバックもして、さらに砲塔が回って弾も発射できるんである。しかも射程が25mもある。化けもんである。いいなあー。ええなあー。欲しいなあー。
さらにこの戦艦大和なんか、まるで海の上を行くように、自走するんである。最近のプラモデルやラジコンの世界はこんなところまで進化しておったか!見たか!そうやったか!
隊長は25年前、富良野をあとにしてから九州の実家近くまでもどったが、そのまま沖縄を目指そうと走っていたとき台風に遭遇して、乗っていたハンターカブというバイクが荷物ごと海に転落してしまったという。
泊まっていた漁師小屋の屋根が飛びそうだったので、隣にある建物に移っても大丈夫そうか見に行った瞬間、後ろでメキメキという音とともにその漁師小屋が、バイクや荷物ごと海に落ちていったという。
命びろいしたわけだがそのときすべて失い、沖縄に渡る事なく隊長の日本一周は終了したそうである。
そういうことの顛末を25年間ヨッシーは知らなかったわけだが、今回やっと聞くことが出来た。
隊長はいまでは老舗の模型屋店主であるから、その時の様に長期でツーリングも出来ないそうだが、やはりいまだに1泊か日帰りでキャンプに行ったり山登りに出ているそうである。同年のヨッシーが自転車ツーリングしていることをホントに喜んでくれて、応援してくれていることがわかり、ありがたかった。
帰りにはビワとキュウリと、お母さんが作った煮しめを持たせてくれた。
店頭で撮った記念の一枚。
3時に再会を約して別れ、昨日もシオさんと行った日当山温泉に向かう。じつは昨夜温泉に黄色い日本手ぬぐいを忘れてきたようなのだ。この黄色いのはけっこうお気に入りで、奄美大島でも一回忘れたが、わざわざ取りに戻った代物である。
昨日はシオさんの車で行ったので、場所はうろ覚えだったけど勘とインスピレーションを頼りに捜し当てた。
しかし残念ながら黄色い手ぬぐいは無かった。人にも物にも寿命があるわけで、無くなったのは寿命だったと思うことにする。
それとここは100円で入浴できるのが魅力なんだなあ。もうすぐ120円に値上がりするから、行きたい人は急いだほうがいいぞ!
5時に古民家にもどり、自炊する。豚汁とごはん。さすが鹿児島。ラジオがよく入る。土曜日は夕方から、NHKのAM放送で、地球ラジオをやっている。ヨッシーが海外を旅していた時には考えられ無かったような番組手法である。
メールやファックス、インターネット経由で世界中からメッセージや、質問に対する答えが寄せられて来る。それを紹介するのが番組の肝なんだが、女性アナウンサーのオオワカギク(どんな字書くん?どこまでが名前?)と男性アナが交代で読者メッセージを読み上げる。その時オオワカギクは男性の読んだメールなどに、一応ウフフフフ、と反応するけどすぐに自分がメッセージを読む番になるので、いままで笑ってたのが嘘のように冷静に自分の原稿を読むところが面白いというか恐ろしい。
短い番組の中で一つでも多くの読者の便りを紹介したいのはわかるが、あまりにも機械的に呼んでる合間での笑いや合いの手は、不自然さが目だって変な感じなんである。一回みんなも聞いてみな。
9時、古民家の畳みの上で寝る。
走行 15キロ 出費 1956円 (弁当、マック、とうふ、散髪、発泡酒)