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恩納村(宇加地)ひきこもり [沖縄編]

2010年1月12日 火曜日 66日目 夜半に目覚めたとき、なんだか海の向こうのほうからゴーゴーという唸りのような音が聞こえてきた。何の音かわからなかったが、午前3時にそれはやってきた。嵐じゃ。 ものすごい風とともに雨が降る。それでも立ち木に遮られているので、まだマシなのだろうが、テントのポールがしなり、フライシートが絶えずバタバタ音を立てる。 風で巻き上げられた雨がフライとテントの間に吹き込む。テントの屋根がたちまちのうちにびしょ濡れになり、風で煽られるものだから飛び散った水滴がテントのなかに雨が振るように落ちてくる。うーん、久々のピンチかもしれん。
[広告] VPS 身の回りの物が濡れないようにビニールのなかにしまい、寝袋のうえにシュラフカバーをかける。しかし海側のテントに雨が集中してかかるので、そっち半分が水浸しになっているから横になれない。2時間くらいあぐらをかいたまま座って嵐が去るのを待った。 5時になっても状況は同じ。ゴーゴー鳴る風の音にも飽きてきた。 もーわかった!とか、えーかげんにせい!とか、 言ってもなんも変わらん。 やや雨が弱くなったときを見計らい、マットの上の水溜まりをタオルで拭いて、さっと横になった。それから8時まで寝た。 しかし起きてもまだ風雨は変わらない状況である。いつまで続くのか。雨は寝袋も少しづつ濡らしている。ラジオでは全国的な低気圧を伝え、九州でさえ積雪のある予報を伝えている。「これは明後日まで続く模様・・・」。えー、明後日まで!安井さんの言葉が思い出される。ここはいろんな意味で外国ですよ、と。台風並の風なんて、本土の常識なら台風の時にしか吹かないし、台風なら一昼夜過ぎればおさまるものである。しかーし、沖縄では3日ぐらい吹きつづけるようだ。おそるべし。 昼はテントのなかでラーメン作って食う。このまま買い物にもいけなかったら、今夜もテントでラーメンである。まあ時間はあるからブログの更新とか文庫を読んだりして過ごす。 午後3時。風はともかく雨はあがったようだ。いまのうちに買い出しに、3キロ先の売店まで赤い流星で出動。海中道路のときのように、斜めになりながら自転車を漕ぐ。 弁当、おにぎり、フライドチキンバーなどを買う。ここのまぜご飯風のおにぎりは味がいい。ジューシーという沖縄の黒っぽい色のまぜご飯もおいしいが、ここのは本土の味に近い?とおもう。100円で通常のおにぎり1・5個分入ってるのもうれしい。あ、入ってるというのは、ごはんを小さなビニール袋に入れてあるからね。だからおにぎりではないのだね。ビニ袋入りまぜご飯?でも食べるときはビールやぶって頭からかじりつくんだけどね。 雨が降り出さないうちにとっととテントまで3キロの道程を走る。右側に見える海は大荒れで、遠くに見える残波岬にも、豪快に波がぶつかって白く砕け散っている。しかしここいらは沖合にリーフがあるので、波打際は案外おだやかである。 DSCF1198.jpg あとはテントで、ラジオ・文庫本・泡盛の時間。雨が止んだので、テントのなかもじょじょに乾いて来ている。湿った寝袋に足を入れて、自分の体温で乾かす。 午後10時就寝。しかし風はまったくおさまらない。これを全部エネルギーに換算したら、一年分の電力くらいになるのでは?とかおもいながらムニャムニャと夢の中。 走行 6キロ 出費 750円 (弁当、おにぎり、パン、チキン、発泡酒)

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