ライダーハウス 大雨の一 日&七輪焼きパーティー [沖縄編]
2010年6月12日 土曜日 217日目
昨夜来雨が降り続いている。
8時に起きて、今日の出発は諦めて連泊決意。さっそく団欒ルームで島耕作シリーズを読む。外は大雨。
屋久島らしい?勢いのある雨がずっと降っている。今夜は宿泊者共同で、七輪焼きパーティーをやるということで、ヨッシーも参加表明する。
あまりに雨が降るのでテント内を見に行ったら、もう湖みたいになっておった。今夜寝れるかなあ?
8時になり雨やまないまま、七輪パーティー突入
。刺身あり、サイコロステーキ、タン、レバー、鳥、野菜各種、そして首折れサバの刺身。
ウマー!
心相鑑定大会となり、参加者全員の数字をみた。カシマシ娘のうち2人は911と988で、合わせて999になる運命の出会い同士であった。
パーティー参加頭割り950円也。
12時前に雨がやみ、星空が少し見えてきた。テントに入って濡れてない部分で寝る。
走行 0キロ 出費 950円 (七輪焼きパーティー代)
ライダーハウス 休息の日 々 [沖縄編]
2010年6月11日 金曜日 216日目
昨夜0時に出発して行ったカシマシ姉妹を見送ったあと、またみんなと飲んだので寝たのは1時半だった。
そんで起きたのは12時。もう昼やんか~!びっくり!
野菜入りラーメン食ってから即マンガ。
島耕作シリーズを読む。
長いこと続いているシリーズで、いまは社長島耕作まで行っているが、このあとは会長島耕作とか、相談役島耕作とか、政治家島耕作とかになっていくのかな?ストーリーの中で食事をするシーンが出てくるが、この作者は食べている人物を描くのがへたやなあ、といつも思う。あんまり美味しそうに見えないんやなあ。
洗濯したり。
その他宿泊者たちは、トライアルで歩いてる女の子たちのサポートで、飲み物とか食べ物とか差し入れにバイクで走っている。ヨッシーは自転車なのでサポートはできん。
今日屋久島にやってきた日本一周自転車旅のきよしくんと話したりする。
夜11時。カシマシ姉妹がゴールした。思ったより元気そうである。なんかみんな感動してる。でもヨッシーは膝のハンゲツバンが人より減っているのでそういう無茶はできんのじゃ。
女の子たちのゴールを待っていたかのように雨が降り出した。
走行 0キロ 出費 552円 (みそ汁、梱包テープ、発泡酒)
ライダーハウス ブログな [沖縄編]
2010年6月10日 木曜日 215日目
8時起床。晴れ。昨日はマンガな一日にしてしまったので今日はブログ更新に命を賭ける。
昼、インスタントラーメン。
そしてブログ作業。
夕方スーパーに買い出し。
ん?見たことあるとうふが売ってある。「ながたのとうふ」。
柴とうふやんか!いっぱい売っとるやんか!
それによー考えたら永田に行く前にも何回かこのとうふ食ってたわ。ヨッシーすでに食ってたわ。
ハンバーグカレー自炊の後、芋焼酎などで晩酌。
今夜はかしまし娘3人のうち、2人が島一周のタイムトライアルに出発する。一周105キロを、徒歩で歩くのである。よーやるわ。
夜中の0時にライダーハウスを歩きだし、だいたい23時間くらいかかる。それでも平均速度4キロくらいで歩かんといかん。いままでの記録は13時間ちょっとだが、ほぼ走っていたらしい。ヨッシーには考えられん。しかも夜は真っ暗な中歩くんである。
泊まり客全員で出発を見送る。
走行 0キロ 出費 502円(たまねぎ、ハンバーグ、とうふ、発泡酒)
矢筈~宮之浦~ライダーハ ウス [沖縄編]
2010年6月9日 水曜日 214日目
ラジオ天気予報では、午前中いっぱい雨と言っておった。しかし9時頃から曇り空の合間に日がさしはじめ、濡れたカッパやTシャツを干してゆく。
晴れたからか、猿が顔を出した。あんまり近づいてこないように、おっきな声など出して追っ払う。
これから進む宮之浦方面も晴れているようである。 10時に矢筈キャンプ場を出発。
昨日の雨は嘘でしたよ~、ってなくらい良い天気になった。宮之浦まではもう10キロないので、1時間足らずで屋久島一周のゴール、宮之浦港に到着できた。思えばリセット&アゲインもあった島一周なのだが終わると呆気ない。
観光案内所にセツ子さんはいなかったが、岡江久美子似のおねいさんに、美味しいカツ丼が食べられるお店を聞く。
すぐそばのふるさと市場のレストランで、島一周ゴール&出発記念日のお祝いである。黒豚カツ丼950円を奮発。旅も出発から8ヶ月目に入った。
美味い!
溜まりに溜まった日記の更新もあるから、ライダーハウスに泊まることにする。途中で買い物などしながらライハに到着。人が増えてる。テントも多い。バイク旅の女子3人組がかしましい。
絵ハガキを買うと一枚120円もするので、手づくりする。画用紙を切ってハガキ大にして、沖縄と奄美でお世話になった方々に、ヨッシー画伯直筆下手くそ絵入りハガキを送る。
写真家ウッティなどの古参メンバーも滞在中で、酒飲みながらお話しに花が咲く。
走行 24キロ 出費 2885円 (カツ丼、コーラ、刺身、発泡酒、画用紙、餃子)
栗生~西部林道~矢筈 [沖縄編]
2010年6月8日 火曜日 213日目
屋久島の西海岸には、世界遺産にもなっている西部林道がある。高低差もあるし道も狭いため、自転車乗りには気合いがいる区間である。栗生から永田まで24キロほどの間に集落などは一切ない。だから昨日栗生で泊まったのは、走っている間に日が暮れてしまうのを避けるためでもあった。
早く目が覚めたので、出発も7時と早くなった。ガリバー旅行村をすぎて左折し、県道に入る。すぐに大川湧水に出会う。もちろん空のペットボトルにを湧水で満たし、林道制覇に備える。
先日シゲとドライブで立ち寄った大川(おおこ)の滝にも行ってみる。
朝一でだれもいない滝を、一人で訪れるのはちょっと怖かった。
カヌーやボートで激流下りを楽しんだことのある人ならわかると思うが、そういう人は川を見るとき、自分がここを下るならどうゆうコース取りをするかなあ、とか考えながらの目線になっている。
それは滝を見るときも例外ではない。イメージ力が強ければ、自分が滝落ちをやっているシーンが頭の中に浮かんで、武者震いしたりするんである。
だから朝一の無人の滝を一人で見るというのは、そういう意味でもチョト怖いんである。
シゲと車で走ったときにも鹿と猿がワンサカ見られたが、今日もたくさん出会いそうである。
ほら!第一屋久シカ発見!
宮之浦港観光案内所のセツ子さんから見せてもらった、西部林道の高低差グラフ(お知り合いにもらった手づくり)によると、栗生からほぼ一気に海抜290mまでの登りが続く。
乗ったり歩いたりしながら1時間くらいで峠を越える。そして2車線の道から急に狭い道になり、西部林道が始まる。
森のなかを走るので、気温が下がり走りやすい。休憩もあまりせず、ひたすら走った。
林道の終点直前にある屋久島灯台に寄り道。
白くて大きな、立派な灯台である。看板に書いてあるように、外国航路につながる重要な位置にある。それだけあって、沖縄などを含めて、いままで見てきたなかでも一番威風堂々としておる。灯台ハンターのヨッシーとしても、手ごたえアリ、の屋久島灯台であった。
西部林道まで戻る道は急傾斜で、ほぼ歩いて押し上げねばならんかった。キツイところでは全力で押してもちょっとずつしか上がらず、往路で一気に灯台まで下ってしまったことを少し悔いた。
林道に合流すると同時に雨がポツポツ降ってきた。あとは永田まで下るだけだから、それまでもってくれという願いも届かず、すぐに本降りになってしまう。
こりゃかなわん、と思ったころ永田の集落に着き、目に入ったバス停の小屋に雨宿りで逃げ込む。時間は10時半。出発から3時間半で西部林道制覇。
雨宿りしてたら近所のおばあがやってきてお話しする。海亀の産卵場所として有名な永田の浜のことをいろいろ聞けた。
おばあが子供のころの話し。
小学校への登校路に浜があり、ちょうど浜に上がってきた海亀の背中に馬乗りになり、そのまま亀は穴掘って産卵を始め、埋めてまた海に戻っていくまでずっと亀の上から観察していて遅刻したことがあるそうである。
いまは偉い学者が亀の産卵の妨げにならないように、光や音に気を使うべきであるとか言っておるが、おばあはそうは思わん、と言っておった。
「人間だってお産が始まったら、産むまでやめんじゃろ。人が見てるから明日にしようとかにはならんもの」
そりゃそうやろうなあ・・・。まだ子供を産んだことのないヨッシーにはわからんが・・・。
目の前にあるとうふ屋さんは有名で、すぐに売り切れてしまうから隣に住んどっても滅多に口にできんのじゃ、と教えてもらった。
すぐに行ってご主人に聞いたら、運よく一丁わけてもらえた。120円也。
バス停ですぐに食う。おばあも、「やっぱり予約の分やったから返してとかいわれんうちにはよう食べてしまいんさい」、と急かせる。
大豆の味が濃くて美味しい。半分食べて、残りは夜に残しておく。エコ冷庫蔵に保管。
柴とうふ店のおかみさんもバス停で雑談に合流。おかみさんも関西の出身で、阪神大震災のときのことなど話す。永田の集落出身の神戸大学生が、地震の犠牲になったと教えてくれた。ちょうど成人式のために屋久島に帰郷していたのだが、もう一泊して帰りなさい、と言われたのに神戸の下宿にもどり、亡くなったという。
おかみさんに、沖縄や奄美大島でも野宿でやってきたと言うと、ハブは恐くなかったのか?と聞かれた。実際ヨッシーは一度もハブに出会わなかったのだが、もしかしたら夜テントのまわりをハブがグルグルまわっていたかもしれん、と言ったらおばあもおかみさんも、途中から話しに加わった道の駅観光のバスガイドのお姉様も笑った。
おばあがすかさず、
「じゃ、今夜浜で寝たら亀がテントのまわりグルグルまわるかもよ」、と返した。ザブトン3枚あげてください。
とうふ半丁とコーラでなんとなく腹が満ちた。雨がやみかけたので再出発。でもすぐにまた降り出したのでNPOの小屋で雨宿り。
いま、永田の浜で海亀の産卵を見るためには、現地のNPOがやっている観察会に700円払って参加しなければならない。
英語の説明書きの中にその一節を発見した。でも日本語では、観察会が有料だとは書かれていなかった。
栗生で教えられたように、今日は永田から北寄り宮之浦あたりまでの島半分が雨なんだろう。じゃあ止まっていてもしかたない。先に進む。
島唯一?のトンネルを抜けると、バスガイドおねいさんが教えてくれたように、あとは一湊(いっそう)まで下りになる。
大浦の湯に入る。300円也。雨で冷えた体を温めて、温泉の休憩所でテレビをみて過ごす。ここはお茶やお菓子がサービスで置いてあり、最高の雨宿りポイントである。
しかし雨はますます強くなるばかり。台風のときのような降り方である。時間は3時。いつまでもここにいるわけにもいかぬ。小降りになった瞬間に温泉を出発。一湊まで一気に下る。
また雨が降りはじめ、びしょ濡れ。今夜の宿泊として、シゲと見回ったときに寄った、矢筈キャンプ場に行ってみる。
一湊海水浴場から左折して、岬のキャンプ場まで場所探し。いくつかあずまやなどがあったが、どうやらこのキャンプ場は営業していないようで、草も伸び放題看板類も壊れたままだった。
一番奥の管理棟前に大きなひさしが出ている。その下の濡れていないところにテントを張って寝場所確保。濡れたものを着替えてテントに入るとやっと落ち着いた。
明るいうちに寝場所が確保できてよかった。しかし雨はまだまだ降る。駐車場にたたきつけるようにバチャバチャ音をたてている。う~ん、屋久島っぽくていい。
小さい音でしか入らないラジオを、イヤホンで聞きながら芋焼酎であったまる。
走行 47キロ 出費 1800円 (ソーセージ、コーラ、とうふ、発泡酒、芋焼酎、大浦の湯)
シドッチ~海中温泉~栗生 [沖縄編]
2010年6月7日 月曜日 212日目
夜もけっこう雨が降ったし風も吹いたが、左右の林のおかげで大きな浸水も風の影響も無かった。場所を選んだヨッシー偉い!俺、すごいぞ。
さて今日は20数キロ先の栗生(くりお)という集落までなので、あわてる必要なんにもなし。
ゆっくりテントを乾かし、すぐに海中温泉アゲイン。もうここが気に入っちゃったのである。午前中のここは客が少ない。やっぱり今日も無人であった。しかしお湯は気持ちいいし景色はワイルドだし、このうえ混浴までできちゃったら世間様に申し訳ないからこれでいいのだ。
11時までゆっくり入ってからまた県道を走る。
12時には目的地の栗生に着いてしまった。砂浜には海亀のタマゴが、日にち入りで埋め替えられていた。なるほど、ニワトリのタマゴもパックに日にちが入って売られている。同じことか?
栗生川を橋で渡り、川沿いに上流に上がるとシャクナゲ園がある。トイレ脇に愛車を置いて、徒歩で遊歩道を歩く。川の水がとても綺麗だ。
イギリス?のモニュメントがあった。なんか知らんがシャクナゲを通じて交流があったそうである。
30分くらいで切り上げ、トイレまで戻ってベンチでラーメンを自炊。ここいらは食堂もなにもあらへんので、こうするしかない。
その後町までもどり、Sマートというミニスーパーを見つけて発泡酒を買う。レジにいた美人のおねいさんに、冷やす氷もらえるかな?と聞くと二つ返事で分けてくれた。
今夜泊まる場所を物色しにうろうろする。
ガリバー旅行村とかいうキャンプ場があるが、有料なのでパスする。その先の岬のほうにあずまやがあるのを発見して、そーっと様子を見に行った。
ここも亀が産卵に来るみたいで、あずまやには亀観察小屋と書いてあった。まだ1時をまわったくらいなので、暗くなるまで時間はたっぷりある。ベンチに腰掛けブログの原稿書きを始めたら、軽自動車にのったおじさんが犬連れでやってきた。
ランニングシャツ姿だが、消防団の帽子をかぶっていたので、
「僕も地元では10年以上消防団入ってます」
と言うと、
「わしゃ30年やっとる。いまは分団長じゃ」
と返ってきた。
それから屋久島の天候のこと、道路事情のことやおじさんが若いころは神戸で働いていたことなど話しが広がり、仲良しムードになってきた。
そしてなんとそこに偶然、宮之浦アゲインで一緒に酒を飲んだモッチョムさんが車に乗って現れた。そしてこのおっちゃんも、モッチョムさんの知り合いだったのである。人と人はこうやって繋がっておるのだなあ。
おっちゃんはそのあと、じゃあ仕事があるからとサッサと帰ってしまった。
静かになったと思ったら、こんどはご近所の主婦連中が犬連れでやってきて、あずまやでおしゃべり始めた。犬は走り回るわおばちゃんらはよう喋るわで騒々しい。しまいにはヨッシーのサンダルを犬がくわえて持って行ってしまった。これはさすがにおばちゃんが取り返してくれたが・・・。
ヨッシーの心相鑑定のぼり旗をみて、一人が見てほしいと言ってきた。ご自分のとご主人のを鑑定させていただく。
おばちゃんらは犬の散歩にきてたのかと思ってたら、この周辺の草刈りを頼まれて来ていたようで、鎌を持ってそのへんの草をシャシャシャーっと撫で回していた。えー?!ほとんどの時間喋ってたがな。ほんで仕事はあたりを撫で回して終わりかいな?オソルベシ。
でも帰り際、このあずまやよりあっちのほうが広くて大きくて、朝まで誰もこないから静かだよと教えてくれた。おおきに。
夕暮れ近づき、あずまやで自炊。テントも張って寝る準備万端整う。空が赤い。海岸に出てみると夕日が落ちてゆくタイミングであった。
空も雲も赤い。
それを見ながらスルメを噛むヨッシーも赤い。
岩場にじっと佇み、夕日を眺める人がいた。
みじろぎもしないで、じーっと夕日をみている。木の枝を杖がわりにして。誰なんやろう?
走行 23キロ 出費 350円 (コーラ、発泡酒)
宮之浦~尾之間(シドッチ ) [沖縄編]
2010年6月6日 日曜日 211日目
晴れ。5時半頃に目が覚めたらもう寝られなくなって起き出す。すぐに飯&出発準備をして7時に走りはじめた。
あんまり早く進んでしまうと、主要なスーパーマーケットの開店前になってしまうので、時間調整しながらじわじわ走る。
9時に空港そばのスーパー、サムズで買い出し。安房の惣菜屋でおにぎりとコロッケを買ってまた走り、12時前に山河公園の湧水のところまでやってきた。名水百選である。これをグビグビ飲みながらお昼ご飯にする。うまい水は邪魔をしない。食べているものの味をさらに引き立ててくれるくらいである。
尾之間を過ぎ、海中温泉でゴシゴシ体を洗い、また後戻りしてシドッチ神父の岬に行く。ここまでは以前走ったところなので、様子がすべてわかっていて楽だ。
温泉を出たところから雨がぽつりぽつりと来た。早く岬についてしまいたいが、雨が強くなって青年団の寄り合い所のようなところに逃げ込んだ。
それから1時間以上、土砂降りの雨が続く。もうこのまま暗くなったらここで寝るかな~、と思いはじめたところ、黒い雨雲が去り始める。
カッパを来てもう一走り、シドッチまでがんんばる。
岬についたときには雨はほとんどあがっていた。すぐさま雨が降り出さないうちにテントを設営して荷物をほうり込み、濡れたものを着替える。
あー、やっぱここは人がめったにこないから静かで落ち着くなあ。
ラジオ聞いてから9時頃寝る。
走行 53キロ 出費 1725円 (弁当、みそ汁、じゃがいも、ラーメン、豆腐、にんじん、ミートボール、ジュース、発泡酒)
宮之浦 休肝日? [沖縄編]
2010年6月5日 土曜日 210日目
寝ていたあずまやは港への道路に面していて、そばにはシーサイドホテルなんかもあるから割と人通りがあったり車やバスが行き交ったりする。そんな環境の中、シゲとヨッシーは爆睡しつづけて目が覚めたのは午前10時だった。
コンクリートの床の上にキャンプマットを敷いて寝袋を被っているだけの男が2人、飲んだくれて酔っ払って爆睡している様を大勢に見られた。ちょっと恥ずかし。
シゲは10時のトッピーで鹿児島に戻るつもりだったので、起きた瞬間、「やばい」、と言って大慌てで荷造りして徒歩1分のトッピー乗り場に急いだ。ヨッシーも見送りするためついていく。
結局10時45分のやつに乗って帰って行った。
さて、残ったヨッシーは改めて島一周のため再スタートをせねばならんのだけれど、案の定かなりの二日酔いで体力も気力も0以下のマイナス状態なので、酒が抜けるまで港でじーっとする。
何か食うのが体力回復の近道と思い、最寄りのスーパーで弁当を買って食う。
フェリーの待合所2階に行って、テレビを見ながらぼーっとする。人と話すのも億劫なので、観光案内所のセツ子さんところには行かず、ひっそりと吉本新喜劇などを見る。
気がついたら4時をまわっているので、スーパーで買い出しして晩御飯はあずまやで自炊する。米を炊いて豚汁と惣菜の豆腐ハンバーグの夕食。今夜は酒は飲まない。っていうか飲めない。
いまは飲む気にもならんけど、明日の夜になったら性懲りもなくまたビールとか飲むんやろうなぁ、とか考える。
夕食後、人気が無くなってきた港を散歩する。
きれいな夕焼け雲が広がり、明日こそ再スタートを切る勇気がちょっとだけ湧いた。
あずまやの床で野宿。足を蚊に刺されてかゆい。野性の鹿がこんなところまで来ている。食べ物をやられないようバッグにしっかりしまう。
走行 0キロ 出費 927円(弁当、ハンバーグ、豚肉、きゅうり、豆腐)
経過報告 シゲ襲来 [沖縄編]
このところ日記が滞ってすまんすまん。相変わらずヨッシーは屋久島におるのであるが、ランドアースのボス、シゲが昨日一昨日屋久島に遊びにきた。合流してキャンプしたり飲んだくれたりしていたせいで、ブログも自転車旅も中断しておる。でも楽しい2日間やった。
じゃあこのあと改めて島一周に出発じゃ!
隼人~鹿児島 いよいよ屋 久島へ [沖縄編]
2010年5月24日 月曜日 198日目
大崎でお世話になったホリーは、屋久島の一年で一番いいのは5月の後半から6月始めごろだと思う、とヨッシーに言った。その期間は晴れることが多く、それに石南花(しゃくなげ)が咲くのだ。
それは見に行かなアカン。
週間天気予報によると、しばらく晴れが続くようでもある。よし!出発だ!
荷物をまとめ、古民家を出る。シオさんに電話してお礼を言った。雨のあいだ避難させてもらってホントに助かりました。おおきに。
先日シオさんと買い物に行ったスーパーAZに寄る。AからZまで、なんでも揃うからだそうだが、確かに店舗もでかい!車も売ってるそうだ。
まだ8時半なのに営業中で、お客もそこそこ来ている。それに品物が安い。60歳以上の人と身障者には5%割り引きがあって、シオさんはサービスカウンターで会員証を見せて5%分を払い戻してもらっていた。
シオさんいわく払い戻しにしているのは、あんまり小さい金額の払い戻しだと受け取るのが恥ずかしいから、受け取らずに帰ったり、あるいは余計に買い物する効果があるという。なるへそ。考えとるなあ。
国道10号線を鹿児島目指して走る。車やトラックが多い。海岸線なのでほぼ平坦であり、時速30キロくらいで走れる。これなら午前中に鹿児島市内に入れるだろう。
琉球人松なるものを発見。琉球からの交易船が、鹿児島入港の目印にしていたという。看板を読むと、なんだか琉球人は異国人のようなニュアンスで書いてある。当時はそうなんだろうが、今は沖縄は同じ日本であり、ヨッシーもこないだまで旅していた場所であるから、なんだか違和感を感じた。
市内手前の公園に、東郷平八郎のお墓と銅像が建っている。
大崎のホリーに教えてもらった場所で、異国の船乗りたちは鹿児島に入港した際、必ずお参りに訪れるそうである。でも日本人はあんまり知らんらしい。
よし!昼前に鹿児島到着。まずは吉牛で腹ごしらえ。
それからスポーツデポを捜す。自転車チェーンとブレーキパッドを買うためである。特にチェーンは佐多岬で切れてしまい、応急で繋ぎ直したままなので絶対交換したい。じつは朝、AZでもチェーンは売っていた(さすがAからZ)のだが、愛車・赤い流星号に合うのがどれかわからず、店員もその場にいなかったから、ちゃんとした専門のスタッフがいるスポデポで買うほうが良いと判断して、朝は買わなかったのである。
住所から適当に探してデポの入ってるショッピングセンターを発見。
そこに人吉ランドアースの社長、シゲから電話。明日種子島でシーカヤックの客が入ったから、いま鹿児島に車で向かってる途中だという。ほんならデポにおるから時間あったら会おうね~、と言って電話切る。
店内まで流星号を持ち込み、店員さんにコイツに合うのはどれかな?と聞くと、なんと普通のチェーンではなく、IGチェーンという特別のしか使えないタイプなことが判明。やっぱAZで買わんで正解。
そこにシゲが到着。「お客さん、汚い自転車持ち込まれたら困りますねぇ」、とか言いながら登場した。
4時の高速船まで時間があるというので、時間潰しに付き合う。
シゲがごはん食べながら、屋久島観光のスポットや、縦走登山コースなどを教えてくれた。シゲのシーカヤックやレスキュー講習の弟子が屋久島にいっぱいいるので、その連絡先も教えてもらう。
3時過ぎにシゲと別れ、デポの駐車場でチェーン交換。
チェーンの交換は初体験だが、デポの店員にコツを聞いてあるので大丈夫だぁ。
なるほど前輪ギアのところに、
IG chain only
と書いてあった。
まず古いチェーンをはずす。
新しいのは長いめになっているから、サイズに合わせて切って合わせないといかん。そのコツを聞いてあるのだ。
まず前後のギアの、お互い一番大きいのどうしに新しいチェーンを掛け、変速機を通さずに廻す。ピンと張った状態の長さから、チェーン2コマ分長くとって切ればいい。そこで繋げば、ちょうどいい長さになる。
交換完了!試しに駐車場内をくるくる周ってみる。
おう!なんてスムーズな変速ができるのだ!
おう!まるで新車のごたる乗り心地バイ!
ちゃんとメンテナンスしたら調子良くなる。なんて機械は正直なんや。
さあ、それからフェリー乗り場に移動。明日屋久島に渡るので今夜は待合室の前とかで寝るつもり。その場所と、フェリーが欠航していないかの確認。
乗り場前で初老の男性に話しかけられる。健康のため、自転車で市内を走るのが日課になっているそうで、以前は心臓を患って死にかけたと言うから、すごい回復ぶりである。
最寄りでオススメの安い温泉を尋ねると、わざわざその前まで自転車で先導して下さった。
着いたのが、「かごっま」という温泉。330円也。源泉掛け流し。
じっくりたっぷり温泉に浸かってから、隣のコインランドリーで洗濯する。洗濯待ちに発泡酒イットケー!湯上がりビール、サイコー。
銭湯のおばちゃんに聞いて、近くのスーパーで買いだし。屋久島は物価が少し高い、と聞いたので缶詰とか焼酎とか買っておく。
フェリー待合いに着いたら夕方6時前。6時で待合が閉まると、あとはほぼ自由にできる。玄関前の屋根のしたにテントを張り、寝る準備完了。もう一人、バイクで旅してる若者がいて、今日屋久島から帰ってきたところだという。情報交換する。
いよいよ明日は屋久島初上陸である。はたして屋久島はヨッシーに優しいか?厳しいか?ちょっとワクワク、ちょっとドキドキ。
走行 50キロ 出費 5245円 (吉牛、チェーン、ブレーキパッド、缶詰、ハンバーグ、弁当、温泉、コインランドリー、発泡酒、芋焼酎)