蒲生崎~あやまる岬 [沖縄編]
2010年5月6日 木曜日 180日目
夜半にパラパラと雨が降ったが、朝には概ね晴れの空になった。食べるものなし。コーヒーだけ飲んで出発。
屋仁(やに)まではほぼ下り。県道にもどって最北端を目指す。そうそう、蒲生崎は夕日はキレイだが最北端ではない。まださらに北に笠利崎がある。
西海岸の佐仁から東海岸の用(よう)に向かって峠越え。ほぼ押して越える。坂を下り切って海に出たところで左折して、笠利崎へ走る。分岐から7~8分で岬に到着。ここのトイレは水洗、しかし水は飲用不可と書いてあった。
なんだか浦島太郎伝説のモニュメントがある。ヨッシーも竜宮城にGO!
つぎは灯台を攻略する。階段を5分ほど登る。建物に、危険とか場所取り禁止とかあるのは去年の皆既日食のときの注意書きだろか。
笠利崎での用事はすべて済んだ。自転車で立ち去ろうとしていたら、犬の散歩にきていた男性に声をかけられる。家はこの先だからコーヒー飲んで行きなさい、とおっしゃった。
立派なログハウスでコーヒーをご馳走になる。ヨッシーのはインスタントなので、ちゃんと豆から煎れたやつは美味しい。おかしやお餅などもいただきながら、お話する。
お名前は塚田さん。東京から移住して来られた。このお家にはいろんな旅人が泊まりにきている。壁に写真や届いたハガキがズラーッと張られている。ヨッシーの自己紹介シートもその横に張ってもらう。
その中に、細密な絵があった。
ここに泊まりにきた芸術家の卵に、塚田さんがなにかやってみろ、と勧められて描いたものだそうで、彼の処女作に近いらしい。その人はいまはプロとして活躍し、描いたものが次から次に売れるから、個展に並べる作品がなかなか溜まらず困っているらしい。普通とは逆の意味で困っているとはうらやましい。近くに寄って細密さ加減を見る。
昼前になったので、そろそろ、とお家を出ると、笠利崎の方角から白髭の仙人みたいな人が手を振って自転車でやってきた。
この人は塩見さん。塚田さんの紹介で、最近用(よう)の集落で一番大きなお家を借りて神戸から移り住んできた。
塚田さんのお家前で記念撮影。
じゃあつぎはうちに行きましょう、と塩見さん。一緒に自転車で100mほど離れたお家に立ち寄る。
なるほどでかい家であるし金がかかっている。
広い!6畳6畳8畳と続きの広間の他に、8畳間が2つあるという。そしてこの床柱を見よ。
欄間を見よ。
ちょっと趣味悪い感じもないではないが、奄美の家としては天井も高くて開放感がある。
目の前には海が広がり、真正面に朝日が昇って来ると、塩見さんはうれしそうにおっしゃる。
デッキから左を見るとこんな感じ。
右はこんな感じ。
塩見さんのお家でもコーヒーをいただきながらお話する。ヨッシーの自己紹介シートを渡したら、出身校の関西学院でアメリカンフットボール部のところを見て、「わたしの同級生も関学のアメリカンやった。名前は山本くん」。
「えっ!山本さんてヤンチさんですか?」
「そうそう」
なんと共通のお知り合いがいた。すごい。遠く奄美でヤンチさんの同級生の塩見さんと出会うとはオソルベシ。
お昼の村内放送が聞こえたのでお邪魔する。
すぐにあやまる岬への分岐にかかる。向こうから来た車はまたしても塚田さんだ。
「あやまる岬であやまって来ます」
というと、あやまるとはこの辺の言葉で手鞠のことだよと教えてもらった。
あやまる岬で記念撮影。
この岬の下の公園が宿泊にはいいよ、と塚田さんに言われていたのでまずはもう一回県道にもどってお店を探す。かなり走って、民芸店にビール発見。もう今日はいいのだ。疲れているので浜辺でテントはってゆっくりするべし。
トイレ前の芝生でラーメン自炊してお昼ご飯。ビールもプシューする。
公園内を散策。
サイ○ル列車?
列車をみたらペダルがついとる。サイクル列車ね。わくわくトンネルもある。なかなか凝った作りである。
散策中に寄ってきた青い鳥。名前はあとでわかったが、ルリカケス。好奇心が強いので、人のすぐそばまで寄ってくる。
散歩からテントに戻ると、その前にパトカーが停まっていた。どう考えてもヨッシーに用事が有りそうに思う。
若いおまわりさんが車に一人乗っている。普通だとつまらんので、そーっとパトカーの前を通り過ぎ、テントの後ろから植木の横を通って一周し、再びパトカーの後ろに回って隠れる。
そーっとテントをみたら、車から降りたおまわりさんが無人のテントに向かって呼びかけておる。引っ掛かったあ~。
ほっとくと可哀相なので、ばあ~と出て行く。笠利の駐在で丸山くん。若いなあ26才くらいやろうか。ヨッシーの自転車を塚田さんの家の前で見かけたらしく、ヨッシーの名前と生年月日をチェックしにきたという。
一緒に記念撮影してよ、と言ってみたら、いまは厳しくて制服姿で写真に入れないんです、と言われる。なにがどう厳しいのかわからんが、若い丸山くんをあんまり困らせたら可哀相なので、ふ~ん、とだけ答えておく。
替わりに駐在さんの名刺のようなものを、記念にどうぞ、とくれた。
あれこれ旅のことや、運転免許の更新のこととか話す。ヨッシーは次の8月で更新になるのだが、旅先での更新が可能なのか聞いたら、わざわざ電話で免許課に聞いてくれた。そしたらやっぱり兵庫県に帰らないと更新できないそうである。
まさに縦割り行政。普通縦割りは、担当部署が跨がっていたりして不都合が起こるが、この場合は同じ警察組織内なのに、地域ごとの縄張り意識?でそういうことが起きているのか。全国どこでも更新できるようになる日が来るのだろうか。
夜はカレーを自炊。今夜はじゃがいもが入ったことで、ちゃんとしたカレーっぽくなった。うまし!
走行 28キロ 出費 300円 (発泡酒)
2010-05-11 10:00
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