久米島 一宿一飯の恩義&泡盛古酒 [沖縄編]
2010年4月2日 金曜日 146日目
夜半に雨と風。3時ごろ起きてテント内をチェックしたら、隅っこに水が溜まっていた。カップで掬い出してまた寝る。
5時起床は果たせず、7時に目覚める。お家に入るとすぐに朝ごはんが出る。やはり冬瓜汁である。
一宿一飯の恩義があるので、今日は和尚の作業を手伝う。大家さんのお家はフクザトさんという。ご主人は髭を生やした恰幅のいい人である。ここでは仮に、「(西田)敏行」、としておこう。
まずはタイル運び。倉庫内に多量に放置されているタイル類は、和尚がもらい受けることになっているので、ヨッシーが片付けて袋に入れ、和尚邸の裏庭に運ぶ。これが思ったより数が多く、なかなかてこずった。
タイルのあとは切り株。根を切って掘り起こし、取り除く作業である。根気よく掘り起こし、根を探して鍬やスコップで切り取っていく。曇り時々小雨の天気でも汗がぽたぽた落ちる。
やった!掘り起こすと気持ちいい!
和尚は倉庫の窓枠を作っている。
ここでお昼になり、敏行の奥さんが用意してくださったおいしいご飯をいただく。
興南高校の試合は雨で延期になった。明日なら作業が終了しているだろうから、ゆっくりテレビで観戦できるだろう。よしよし。
午後からは窓枠作りの手伝い。和尚が組み立てた枠に、ヨッシーが透明の波板を釘で打ち付けていく。久々の釘打ちだが昔の日曜大工の腕は健在で、仕事がどんどんはかどる。
それでも全部で4つあった窓枠を作り終わったのは、午後5時になっていた。なかなか働いた一日である。敏行さんが来て、今日はもう終わろうね~と、なんだかそわそわしている風である。
案内されるまま玄関前に行くと、そこはにわか居酒屋になっておる!お疲れさん会になだれ込む~。
敏行さんもよくしゃべる人だが、関西人っぽくはないのでいらちではないし人の話しもちゃんと聞く。ずっと久米島育ちなので、いろんな島のことなど聞くことができきた。
なかでも記憶に残っているのは、敏行さんのお父さんはハブ取り名人だった昔話。取ってきたハブは生かしたままカゴに入れておき、マングースショーの人が買いに来るまでおいておくそうだ。いまは動物愛護かなにかでハブ対マングースは見られないが、当時はそういうハブ需要があった。
ハブは餌をやらんでも半年くらいは生きているそうだが、やっぱり痩せてくるらしい。ある日少年時代の敏行くんが家に帰って庭のハブカゴを見たら、痩せて細くなったやつがカゴの編み目を抜けて、外に出ていたのを見つけた。それを見て親父に、頼むからカゴの編み目をもっと細かくしてくれと、泣いて頼んだという話し。
昔話その2。親父ハブとキスをする、の巻。
ハブ取りに行った親父が、古い防空濠の中に腹ばいで歩復前進していたとき、向こうから驚いたハブが飛び出して来て、親父どのの下唇に噛み付いたという話し。幸い牙が貫通して、毒が体内に入らなかったから大事にはならなかったという。オッソロシー!
そんなはなしを上機嫌でやりとりしながら、泡盛は2本目の久米仙古酒に突入。これが薄いピンク色でまろやかで美味しかった。
宴は9時ごろまで続き、最後は作業の疲れもあったのか、ややグロッキー気味のヨッシーは、先においとましてテントで眠りに就きましたとさ。
走行 0キロ 出費 0円
2010-04-05 11:50
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