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俵~嘉入~実久 [九州編その2]

2010年4月24日 土曜日 168日目 6時、レストハウスに張ったテントの中で起床。このところ雨を避けるために建物内などに泊まるため、コンクリートの上で寝ることが多くなっている。やっぱり地面の上に比べて固いせいか、疲れが取れにくいような気がする。腰がだるいのもそのせいかもしれん。 夜半までずっと降っていた雨は上がり、晴れ間が覗いている。今日は予定どうり走れそうである。テントを畳んで7時半出発。俵は東海岸側、県道614号沿いである。ここから嘉入(かにゅう)までは、嘉入山越えの、山越えルートしかない。 地図で見ると、標高300m近いところを通る。もう諦めてます。はい。カケロマにいるかぎり、坂道から逃げることは出来ません。わかってます。文句言わんと登りますってば。 晴れて道も乾き、走りやすい。このところ山登りの連続で次第にわかってきたのは、ヨッシーはだいたい標高100m上がるのに10分から15分かかるとういうことである。それで地図から逆算すると、300mの峠に上がるのには、30分から45分かかると読める。 また走っている途中でも、かかった時間を見れば、今半分くらいかな?とか、もうすぐ頂上のはず、とか読めるようになってきた。 峠越えのあと、集落まで下る途中に嘉入の滝があった。 DSCF2849.jpg DSCF2850.jpg DSCF2851.jpg 昨日の雨のせいか、まあまあの水量である。 再び下りだしたとき、上がってくる軽トラックが停まった。花田さん親子が乗っている。長男のイッセイくんを、港まで送っていく途中であった。嘉入のおうちの場所を聞き、先に行ってますと告げて別れた。 嘉入(かにゅう)の集落に入った途端、なんだか日本昔話の里村みたいな綺麗なとこだなあと思った。教えられた道を入って2軒目を訪ねると、ドンピシャ勘があたって花田家だった。奥さんに挨拶すると、すでに伝わっていたようで、すぐにお家に上がらせていただく。 花田家は、田舎暮しするため大阪から淡路島、長野と渡り住み、いまは南の島に住んでいる。「なんにもないところ」、が移住先の条件で、嘉入はその条件を満たしていたそうである。 しばらくすると花田さんも戻って来られて、一緒に旅の話しなどで盛り上がる。良かったら今夜泊まってくださいと進められるが、天気のいいうちに島を一回りしておきたいので、では明後日戻ってきたときに泊めていただきます、とお願いしておく。 9時に再スタートして、嘉入から島の西海岸を北に走る。須古茂(すこも)、阿田地(あだち)と小さな集落を過ぎ、瀬武林道に入る。林道といっても舗装はされているので心配はない。しかし道は細い上、木々が覆いかぶさるように生えているので、ジャングルを進むようである。 かなりの登りをゼイゼイ言って上がったり下がったりする。途中から実久(さねく)林道を通りたかったが、舗装工事中で通行止め。本意ではないが、しかたなくそのまま瀬武林道を進んでいったん東海岸に出る。瀬武からは県道614を北に進み、薩川の集落で食料補給のため集落をうろつくが売店がみつからん。中学のグランドでソフトテニスの練習してる子供と先生に尋ねると、売店はあるが今日は休みなので、実久にも売店あるよと教えてくれた。 さあここから本日最後の峠越えが始まった。標高250あたりまで登り、そこから一気に下ると実久海岸である。道はここまで、ドンつきで行き止まり。到着時間は11時半。まだ午前だが、俵~嘉入~瀬武~実久と、かなりの坂道をこなしたからもう今日はおしまい。 DSCF2854.jpg ログハウス作りのバス停兼休憩所で休む。すぐとなりに売店ぽいのがある。店前のおばちゃんに食べるものある?と聞くとカレーならあると言われ、あとで食べに来ると言ってバス停にもどる。 バス停にはちょうど路線バスが到着し、運転手が降りてきた。客は無し。走るほど赤字になる路線だろうが、やめるわけにいかんのだろう。 運転手と話すといろいろわかってきた。カケロマに坂道が多いのは、昔は船で移動していたから道なんかなかったそうである。そらそうだ。船なら楽だし無茶早いに違いない。なので道路ができたのはずっとあとで、それもお金をかけられないので最低限の道だけ通したようである。 そうか~、それでこんなに登り下りが多いのか~。文句いってもしかたないけど、一日の走行距離が稼げないのでもどかしいのだ。 しかも運転手は島の生まれだが、バスの仕事をしだしたとき初めて実久まで来たという。だいたいみんな島の人はそんなもんであるらしい。 売店のおばちゃんが、「お客様。カレーが出来ました」、と呼びにきた。?まだ注文してないけど?まあええか。店の前の空き地に作ったデッキハウスでどうぞ~、と愛想はいい。 ヨッシーのカメラを目ざとく見つけ、シャッター押しましょうか ~?と言ってくれる。サービスはいいんだが、なんだか商売っ気満々が見え隠れしてちょっと引くヨッシー。でも撮るのは撮ってもらった。 DSCF2855.jpg DSCF2856.jpg DSCF2858.jpg 味はまあ売店並。でもお腹が減っていたので美味しかった。 DSCF2859.jpg 食ったあといくら?と聞くと、600円~。バリバリ観光地プライスやった。(T-T)でもここの他にもう一軒ある売店 は休んでいるらしく、買い物もできないようなので昼食をここでできて良かった。 坂道ばかりでかなり足が痛い。もう今日はダメって感じ。村内を散歩。ヤギ発見。 DSCF2860.jpg ネコ発見。 DSCF2868.jpg 沖縄以来、この2種はセットのようになって現れる。 夕方近く、移動販売の軽ワゴンが来た。スピーカーから流れる演歌の方角目指して急ぎ足! もう今日はご飯無しかと思っていたところ、ラッキーな登場だった。ついてるツイてる。ギョウザ330円、カップ麺180円。そこそこの値段やがいたしかたなし。 販売車のおっちゃんは昨日泊まった俵の人で、しかもあのレストハウスの真ん前にお店があった。なのでヨッシーが泊まっていたのも知ってござった。村内に人影がなくてもちゃんと見てるんだな~田舎の人は。 おかげで今日は水餃子ができる。キャベツとにんじんも刻んでほうり込み、最後に生米をスープに投入して粥にした。満足。 DSCF2861.jpg DSCF2863.jpg DSCF2864.jpg DSCF2865.jpg 休憩所内にそーっとテントを張って寝る準備。売店のおばちゃんすかざず来て、浜のほうにはってくださいい~。 そこはもう百戦練磨のヨッシーだから、素直に聞く訳なく、理屈をこねて明日の朝までなら良しの了解をとりつけた。 携帯もラジオも入らない最果ての浜。日がくれれば寝るしかない。 走行 25キロ 出費 1210円 (カレー、コーラ、ギョウザ、カップ麺)
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