犬田布岬 雨宿りの1日 [九州編その2]
2010年4月15日 木曜日 159日目
未明に雨と風、強くなる。屋根下なので雨は直接かからないが、それでも風で横殴りになった雨でテントの側面が濡れてくる。3時と5時に一回ずつテントの移動を行った。
7時半起床。雨。予報通りなら今日一日雨である。出発延期。雨宿りの1日にする。
昨日のスパム入りスープにラーメンを入れて食べていたら、作業服姿の兄さんが車でトイレを借りにきた。旅の話しや徳之島のこと、兄さんの仕事のことなど話していたら、今度の月火2日間、しょうがの植え付けバイトをしてくれないかと頼まれる。手が足りないなら手伝いましょうと返事して、電話番号を交換した。シマダさんと言い、島出身だが広島で長年仕事して、2年前に帰ってきたそうである。
シマダさんが去った後、することも無いしとても寒いのでテントに入って2度寝する。
起きたら11時半。ボーッとしてたら道子ママがコーヒー飲みなさいと、煎れたてをテントまで持ってきてくれた。ありがたい。
今日はご主人の吉玉さんも喫茶スマイルに出勤している。雨風ではコーヒー園も畑仕事もできないだろう。
昼ご飯に最後のひとつになった、沖縄そばインスタントラーメンを食べてしまう。沖縄ではこのそばにずいぶん助けられたから、食べてしまうのが勿体ない気がする。思えばこの最後の1個は西原町のターナーくん母からのプレゼントであった。ゴチになりやした!
昼から自転車の整備。チェーンの調整と注油。タイヤの空気圧点検。各部ネジ等のゆるみ確認。
それから、もうだいぶ前から破れていたフロントバッグのインナーポケットを縫う。
前からほったらかしになっていた修理調整が一度に済んで良かった。雨で良かった。
高校時代の部活で、「休むのも練習のうち」、という言葉が流行ったことがある。休んで体を養うのも、次の練習・試合のために必要だ、という意味だが、当時はさぼりたい一心でこれを連発して言い訳にしていたところがある。
しかし旅の休みは必ず必要である。充分休んでいないと、事故や怪我の原因になる。
3時、雨が小止みになったので、近くの商店まで買い出しに走る。店番の奥さんが美人なので、行かねばなるまいて。走っていると、スピードメーターが動かないことに気がつく。これが無いと積算距離が出せなくなる。
買い出しからかえったらすぐに修理。
あちこちさわって原因を探っていたら、断線仕掛かっているところを発見。
一旦切って、つなぎ直すことにする。
2本ある片方をつなぐと、動きはじめた。でももう一本もそのうち切れそうなので、こちらもつなぎかえ。
ひねって留めた電線同士をハンダで固定したいが、ハンダごてなど無い。そこでやってみた、ライターで直あぶり方式。こんなことやったことないが、溶接にも電気式とガス式があるのだから、ハンダもできるかも。
無理!ライターではできまへん!ハンダは溶けるが、うまく狙ったとこにつけられない。溶けたのが地面にポタリと落ちるだけ。
そこでこんどは、プラスチック棒を溶かして、接続した電線部分を覆う。これはうまくいった。
そしてメーターは無事に動きはじめた。工作の時間終了。
壊れてみて距離をチェックしてみたら、旅が始まってからの積算走行距離が、3000キロを越えた。3000キロ!すごーいい、と思わないで欲しい。6ヶ月でだから、月当たり500キロ。一日当たり、18~19キロ程度しか走っていない。下手したら通学距離?並である。
だから皆さんも、体力とかなくても自転車旅できますからね~。たとえば高校通学3年間で、往復15キロ走ったとして、夏休みや春休みなどを除いても9000キロ近く走るのである。
雨はじゃんじゃか降っている。いつもは7時までやっているお店を5時過ぎに閉めて、吉玉夫婦は帰って行った。
夜ご飯はカレーライス。久米島小柳さんの紅芋と、ソーセージ入り。いまのカレー粉は、一食分ずつ個別包装になっているので便利だ。お一人様暮らしの多い時代故か。
ちょっとシャバシャバのスープカレーみたいになったが、味はちゃんと辛い。
この場所はラジオも携帯も入らないので、夜はすることが無い。寝るしかない。
7時就寝。子供もまだ起きている時間じゃ。しかしえらいもんで、横になると眠ってしまった。
走行 2キロ 出費 582円 (ソーセージ、卵焼き、菓子パン、発泡酒)
2010-04-19 08:00
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