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白水高原駅~リトルアジア~阿蘇中岳 [九州編その2]

2010年11月26日 金曜日 383日目

やっぱ阿蘇は寒いかも。駅の中は扉も閉まるしまだましとは思うが朝方の外気が冷たい。

誰か早くから待合所に入ってきたけど無視して寝てた。結構長い時間経っても出て行った風がないので起きて話してみた。

失業中の元運転手。仕事探しにハローワークまで行くんだとか。事故して免許取消になってるから汽車で熊本まで行くんだとか。でもやっぱりまた運転手したいんだと。会社で人に気を使いながら働くのは性に合わないんだと。運転の仕事は、出てしまえば自分だけだからいいんだと。

その割にこの種の人はよく喋る。いままでも何人か同じタイプの人に出会っている。それだけしゃべれたら営業でもなんでもできそうやけどな?

ほぼ自分のことばっかし30分くらい話し、迎えにきた知人の車に乗って行ってしまった。汽車には乗らんのか~~い!

ここ数日じっとして温泉に通ったおかげで、高千穂と、高千穂からここまでの疲れも癒えたのである。そこで本日はいよいよ因縁の阿蘇山に登るのだ。

そしてそのためにまず、笑うセールスマンが教えてくれたリトルアジアに向かう。教えてもらった道順が一番わかりやすく、30分で着いた。

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普通の家やな。でも新しい目の建て売り住宅系。

玄関入って声かけても返事なし。裏に回って建て増し別棟に声をかけると管理人?風のおじさんがおった。宿泊の説明を受けていたら、オーナー?夫婦が散歩から帰ってきた。

一泊1500円はヨッシーにとっては大枚だが、秘策がある。ここの洗濯機は無料なのである。そして物干しもあって今日はギンギンに晴れているから乾燥にはモッテコイだ。コインランドリーでなら乾燥まで一回600円はかかる。2回洗濯する計算だとそれだけで1200円かかる。だから宿泊費は実質300円で済むのだ。

しかも無線LAN完備なので、マクドナルドならコーヒー120円かかるところがここはコーヒーも紅茶もフリーなのだ。

つまり300円ー120円=180円で泊まれることになる!ヨッシー頭いい!

早速1回目の洗濯をして干場にぶら下げた。それから、もしかしてと淡い希望で聞いてみたら半田ゴテがあるという。ブラボー!値千金。もう今回の宿泊費、無料なくらいじゃ。早速プラグの修理。

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赤い線が外れている。ちょこちょこっと半田付けしてからもとどうり組み立てて、テストにソーラーパネルと接続。

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よし!復活!

それからネットにつなげてコメントの返信などしていたら、気がつけばもう11時や!まてまて、山に登るならリュックの底の穴をふさがなあかんやないか。高千穂峰で破れたところである。

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こういうときのために持ち歩いてるハンドミシンで縫う。当て布にどこかでもらったメガネ拭きのクロスを一緒に縫い合わせる。

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よし。今日は朝からめちゃ働いとるやないか。

あわてて自分持ち込みの野菜入りインスタントラーメンをキッチンで自炊して喰い、チャリの荷物を全部駐輪場の軒下に置き去りにする。これができるから宿泊する意味もあるのだ。

正午、身軽になった自転車で南登山口へ走る。ペダルが軽い!おう!おれって早いやん、とか思い違いしそう。

ゲストハウスからはまたしても白川越えで国道325にでて、東に戻る。白水温泉瑠璃のある交差点を左折すると登山道路が始まるのだ。

天気はいいが気温は低い。登山口に着いたのが1時だった。上まで自転車で何時間かかるのか。

坂はあるが降りて押すほどではにゃい。ギアを軽くしペダルをクルクル回していると、とにかく進んでくれる。

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山は紅葉だったり枯れ草だったり。

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だいぶ高くなったがまだ半分きてないやろうなあ。

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初公開、走るヨッシーの後ろ姿。

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トンネル前の掲示板で、気温5度となっている。

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トンネルを出ると荒涼とした感じになり、木立が無くなる。

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一回だけある分岐を右に行くと、中岳へのロープウェー乗り場に着く。この時点で3時。風が冷たく寒い。土産物屋に入って暖をとる。ゴールはまだ上。

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有料の自動車道がロープウェーの横に通っている。二輪100円と書いてあるが自転車もか?えいやっと漕ぎ上がり、料金所前では笑顔で手を振るとフリーパスだった。しかしここまでで一番きつい坂に、押して歩かねば進まない。がんばること20分、やっと中岳の火口に着く。

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マジ寒い。すぐにロープウェー乗り場に逃げ込み、ストーブに当たりながら買ってきたパンをかじって補給。それから火口見学に徒歩でゆく。

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因縁の阿蘇山、と書いたのは、ヨッシー若かりし頃バイクで九州を回ったことがあった。そのときも阿蘇にきたのだが、峠越えでは積雪に見舞われ、阿蘇山への登山道は雪のため閉鎖されていたのでさんざんだったのである。

20数年たってやっと思いを叶えた気分である。

火口付近は有毒ガスが流れてきており、スタッフの人が絶えず観光客に早めに下山するように呼びかけている。確かに15分くらいあたりをうろうろしただけで、のどの奥がいがらっぽくなった気がした。

登りは2時間半だった。下りは早いやろう、と思ったら気温が低くて手がかじかむからたまに止まって手先とか顔を暖めないと死にそうである。

手袋してても冷たい。

しかし下るにつれ気温も上がり、手も冷たくなくなった。瑠璃まで30分の下りであった。

も~キョーレツに寒いので、瑠璃で温泉はいって帰ることにする。

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300円也。ここは大きな施設で、休憩所も広いし温泉もスペースたっぷりである。余りに体が冷えていたので、はじめの30分は湯船から出られなかった。

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瑠璃からまたゲストハウスまで帰らなあかん。しかし今夜は夕食を280円で頼んであるので楽勝だ。

6時半に帰り着き、畳の共同部屋に入ると、同宿の大工さんたちが軽く飲み会になっておる。末席におじゃまして一緒にビールなど飲んで話する。みんな天草から来て泊まり込み、この近くの現場で家を建てている。

7時半からそろって晩ご飯。牛すじの煮物と大根なます。味噌汁とご飯。おかずもご飯もお代わり有り、ヤッホ~イ!

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飯の後は無線LANを活かして貯まった写真をファイル送信する。10時半に自分のベッドで寝る。

走行 57キロ 出費 2681円 (パン、いなりずし、ごぼ天、発泡酒、宿泊、夕食、温泉)
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白水駅連泊 出会いの多い駅 [九州編その2]

2010年11月25日 木曜日 382日目

朝方霧、のち晴れ。

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駅の床で寝ているが、乗降客は駅舎(というか待合所)の中を通らず、直接通路を通って電車に乗っていく。乗客はほとんどが高校生などで、毎日乗る汽車が決まっているから、定刻の一分前とかに駅にやってくるから待合所でよっこらしょ、なんてする時間は無いのだ。

夕方の帰りも、家のひとが車で迎えに来てるから、これも素通りなんである。

つまり待合所はずっとヨッシー独占。ビバ!である。

ビバ!白水駅!

でも10時頃やってきたおばあちゃんは待合所に腰を下ろした。これから熊本市内まで出るのだそうだ。このあたりの温泉のことなど聞いたらいくつか教えてくれた。地獄温泉と昨日ヨッシーが入った下田駅温泉は、泉質が似ているから同じ泉源ではないか?とか。

駅でひなたぼっこしながら携帯でブログ書きしたり。明神池の水でコーヒー淹れてみる。このドリップ式のコーヒーパックは、前に高額紙幣カンパがあったときに買っておいた秘蔵っ子だ。

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まずお湯を沸かして。

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すこし湯飲み(桜島の溶岩焼き窯の女性社長にいただいたやつ)にお湯を入れて暖める。

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コーヒー豆もセットして、これにも少しだけお湯をかけて蒸らす。

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その後、湯飲み暖め用のお湯を捨て、

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やっと本格的に豆にお湯を落としていくのだ。

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明神池水源の水で淹れたコーヒー、甘露甘露。

朝のおばあちゃんに続いて訪問者。笑うセールスマン。(単に顔の雰囲気が似てるだけ)

リサイクルの仕事でこのあたりを回っているとか。飛び込みで古いものとかありませんか~と聞いて回る。大きい家なんかは昔々のものが物置の奥にしまい込まれていて、時たま値打ちものにぶち当たることもあるそうだ。

名前はフクダさんという。フクダさんもこのあたりのことに詳しく、いろいろ教えてくれた。まず、道の駅みたいなところのレストランは漬け物取り放題なので、ご飯だけ頼めば150円で食事できる、とか。

それからフクダさんは南阿蘇村に来るときは、一泊1500円のゲストハウスに泊まるそうである。リトルアジアって聞いたことある。沖縄とか鹿児島にもあるゲストハウスだな。泊まったことはないが。晩ご飯も頼んでおけば、280円で食べられるという。ほほ~。

フクダさんが帰った後そろそろ昼やし、さっき教わった漬け物取り放題に行こうかな、と腰を上げたところに観光客風の3人連れが車でやってきた。

若い男が、自分も札幌から自転車で日本縦断してるという。たまたま知り合いになった居酒屋経営のご夫婦に親切にしていただき、今日も市内の方から観光にきたという。

居酒屋経営はフクナガさん。旅人支援が趣味というかライフワークみたいな人で、明るくて楽しいパワーのある人だった。

熊本市植木町の、酒処肴屋。アメブロのアドレスは
ameblo.jp/ueki-sakanaya/

それから遅めの昼食のため、白川を越えてあそ望の里へ走る。荷物はさすがに栄に置き去りにできないので、やっぱり全部載せで走るしかない。

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広い敷地。

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このおばあちゃんキャラ、あっちこっちで見る。

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レストランはカフェテリア式。ご飯代200円とだし巻き卵100円。そして3種ある漬け物は取り放題。

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お茶も無料。3種の中で一番口にあったのは赤カブのやつ。

ご飯が無くなったあとも、お茶うけとして2回お代わり。ちょっと胸焼け気味になる。トホホ。

ちゃんとしたテーブルといす、暖かい部屋から動けず根が生える。手書きの日記帳をつけたり、

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壊れたUSBプラグを分解してみたり。あれ、一カ所線が外れてる。故障の原因がこの部分なら、半田付けすれば直りそうだ。

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4時にすぐそばの温泉施設、四季の丘へ。300円也。番台の若者に携帯充電頼む。

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湯冷めしないようにペダルを踏んで、白水駅に戻り、待合所のなかでラジオ聴きながら焼酎お湯割り。もう今日8時に寝ちゃおう。

走行 9キロ 出費 1945円 (弁当、お菓子、カフェテリア、温泉、発泡酒、焼酎)
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高森峠展望台~南阿蘇村 ソーラーシステム破損!&石井くん [九州編その2]

2010年11月24日 水曜日 381日目

6時に目覚める。まだ暗い。展望台の隣は牧場になっていて、牛の歩く道が階段状にうねうね斜面をのたくっている。ニュージーランドで働いてたときの牧場を思い出すなあ。

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便意があったのでフェンスにつかまりながらお尻だけ牧場に突きだしてしゃがむ。

イタタタ!有刺鉄線のトゲがお尻にピンピンあたってしまった。ちょっと引っかかっただけなので、怪我はなかったが、大事な部分に刺さらなくて良かったバイ。

やっぱ寒いなあ、と腕時計の気温計を見ると5度と表示されている。

やっと日が昇ったのは8時半であった。10時前までかかってテントを乾かしてから撤収&出発。

国道を少し登ると、柳という交差点で国道325号と交差する。325号は、高千穂から阿蘇に向かうもう一つのメインルートなのだが、地図で読むと結構な登りが予想されたため、ひ弱なヨッシーは国道218→265のルートを取った。

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柳からすぐに高森峠の真下をくぐる高森トンネルに出会う。ここを過ぎれば阿蘇の外輪山を越えたことになる。トンネル内は案外照明が明るく、前照灯やパイロットランプに反射たすきで万全装備のヨッシーは拍子抜けであった。


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トンネルを抜けるとあとは一気に下るのみ。前方に阿蘇山の山々が見えてきた。展望所に立ち寄ってパチリ。

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再度下りだしてしばらくあと、高速で下る愛車、赤い流星の後方で、

「ガシャ」

という音がした。

あ~~~、やってもうた。ソーラー充電のセットが入ったコンビニ袋がずり落ちて車道に落としてまった!

急ブレーキの後、自転車をUターンさせそのまま落とした袋の方に向かってバタバタ足を動かして走りあがる。

真後ろに車がいなかったのが幸いして、まだ袋は引かれていない。えらい勢いで走りあがるヨッシーの姿に恐れをなしてか、後からきた乗用車は袋の手前で低速になり、回避してくれた。そのあとの観光バスもそれに習う。

拾い上げたらコンビニ袋はところどころすり切れて穴が空いているが、中身に大きなダメージは認められない。セーフである。

今日は天気がいいので、休憩するときとかにこまめに充電しようと思い、すぐに取り出せるようにしていたのが仇になった。

下りきって国道325に左折し、南阿蘇村方面にゆく。コンビニで止まってさきほどのダメージをちゃんと確認する。ソーラーパネルはOK。ソケット類もバッテリーも無事。あれ!シガーソケットタイプのUSB変換アダプターが壊れてる!

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上野駅前の100円ショップで1年半前に買ったやつ。これがないと困る。っていうか、他のどれが壊れても困るのじゃが。

携帯で近辺の100円ショップを検索するが出てこない。ということはお店が無いようである。ややピンチ。

とりもあえずも今夜のねぐら探しを主目的に、南阿蘇村を走ってみる。

南阿蘇村は阿蘇山の南側に位置し、東西に長く広がった土地、という感じ。東西方向には白川という川が平野をえぐるように流れている。その白川を挟むように、北側には国道325が、南側には県道28号が走っている。

白川が最も低い場所を流れているので、国道から県道へ南北方向に渡ろうとすると、必ず一回白川に向かって下り、橋を越えたら県道に向かって登る。逆も同じである。これがあるので、自転車ではむやみに南北に移動できないことに気がついた。

ヘトヘトになって気がついた頃に見つけたローソンに入ろうとしたら、バイク旅の若者が一人いる。声をかけると埼玉からきた石井君であった。約1ヶ月かけて、熊本まで下ってきたそうである。このあとは屋久島とか奄美大島とか行ってから埼玉に帰るそうである。

奄美はヨッシーも行ってきたところなので、良い場所をいくつか教えてあげた。30分くらい話してたかな?別れ際に記念撮影。

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当初は白川の河川敷かなんかに泊まれるんじゃない?と楽観していたが、思いの外細い川で河原がにゃい。南阿蘇鉄道の無人駅を偶然発見。

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南阿蘇水の生まれる里白水高原駅

日本一長い名前の駅だそうである。

長くても短くてもヨッシーにとっては二の次で、泊まれるか泊まれないか、である。

駅舎はきれいで珍しい六角形である。トイレも駐車場のすみに水洗がある。水も出る。

バッチリではないか!みっけた!

泊まる場所が決まったから、すぐ近くにある湧水地へ行ってみる。村内には11カ所の湧水地があり、それぞれ生活の水源として長年使われてきた。もちろん今もミネラルウォーターがビャンビャン湧いているのでくみ放題飲み放題なのだ。

明神池水源。

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おう!池やないか!

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なんか山の方から竹筒かなんかを通ってジョボジョボ流れ出ているがごとくの図を予想していたら違った。

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池の底からジャンジャン湧いとる。

漏斗とヒシャクがちゃんと備えて置いてあるがな。これで汲み取れとな?よっしゃわかった、くみ取った。ちょっとその場で飲んだらめちゃうまやないか~い。まさにミネラルウォーター。

ヨッシーの泊まる白水高原駅の次の下田駅には温泉がある。駅舎の中にあるし300円なのでニューヨークのためにチャリでひと駅走る。

駅前に自転車止めていると、温泉上がりのおばあちゃんがセニアカーに乗りながら、

「ちさい(小さい)けど良い温泉よ」

と、ニッコリ教えてくれた。

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ヨッシー貸し切り。さすがおばあちゃん推薦である。めちゃくちゃ暖まる。そこいらの温泉ではこうはあったまらんやろ。もう湯の温度がじわ~~~っと体の芯に染みてくる感じである。

湯の後スーパーに寄ってから白水駅に戻る。6時前には暗くなるが、駅舎の電灯は自動で灯るのだ。

最終列車は9時50分頃だが、あまりの寒さに9時に駅の床にシートと寝袋を敷いて寝てしまった。

走行 44キロ 出費 1642円 (弁当、ラーメン、シュウマイ、ごぼ天、発泡酒、カセットボンベ、温泉)
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