居候 @松本さん家 [九州編その2]
2010年6月14日 月曜日 219日目
8時起床。餅入り野菜スープを朝ごはんにいただく。
松本さんはまったくオープンな性格なので、いままでもたくさんの旅人たちがお世話になっている。日記や年賀状などを見ながらどういうきっかけでどういう人達との出会いがあったかお話を伺った。
松本さんが口永良部島に移住してきたのはいまから6年ほど前。定年になり子供達も独立したのであとは自由にしたいと、広島の家を飛び出して来た。
そしてナント!ナントナント!!
松本さんは広島の崇徳高校でアメリカンフットボールをされていたので、ヨッシーとはフットボールつながりだったのだ。オソルベシ大先輩。
10時に温泉に行く用意をして車で出発。松本さんの案内で島をドライブする。
すぐに近くのお家に寄る。お友達の名誉教授のところだ。関西からほぼ移住してきている先生で、わしの良き理解者でもあるんじゃ、と紹介された。
コーヒーをご馳走になる。教授はヨッシーに、
「もぅキャッチボールの餌食になったかね?」、と笑いながら聞く。そのへんは適当にお付き合いせんと体を痛めますよ、とアドバイスいただいた。
教授はちょうど、息子さんのアトリエに電気配線の作業中であった。いいなあ、ヨッシーもこんな基地欲しいなあ。
山の中をぐるぐる走って湯向(ゆむぎ)の集落に到着。すぐに温泉に入った。
200円。お湯は熱め。湯の花がたくさん浮いているところが温泉らしくて良い。
さっぱりして外に出る。こんな文句がかかれた標が建っていた。
「口永良部 雪は降らぬが 星は降る」
なかなかよろしい。松本さんはこれが大好きで、これを考えたのは、昨日社長さんと一緒にお家に遊びに来られた女性の息子さんだという。しかも中学生のときであったそうである。
温泉裏手にある神社。おっとなんかサッシの枠が大きいぞ?どっかから持ってきて無理矢理付けたな~!しかしちゃんと引き戸が納まっているのだからこれで良し。工夫次第でリサイクル。
松本さんのご友人、民宿を経営しているヨットマンのところにいく。竹の子を採りに行って留守である。暇つぶしに港をうろうろ。波止場のコンクリートがずれているのは、台風の波でずれたそうである。すごいぞ波のパワー!
民宿にもどったらヨットマンが帰っていて、採れた竹の子を茹で始めていた。屋久島からの注文で500キロ採って送らんといかんらしい。
あとで卓球の練習するそうなので、ご一緒することになる。
2時前になっとる。腹も減ってきた。車で来たときと違う道を通って帰る。かなり曲がりくねっている上に、道はコンクリート。枯れ葉が積もって濡れているのでタイヤが滑ってアブニャイ。こりゃ自転車で島を巡ろうと思っとったが、手ごわいにニャー。口永良部にチャリで来ようと思ってるひとは、気をつけたほうがいいかも。
家でラーメン食ってから4時半に学校の体育館で卓球の練習が始まる。小学生3人大人5人集まった。
久しぶりの卓球じゃ~。中学のときは一時はまって、公民館とかの卓球台を独占して励んだなあ。
ヨットマンは卓球の経験者で、ここで指導をしているのだ。確かにうまい。
5時半までみっちり体を動かして汗をかいた。なかなか楽しかったぞ。松本さんは体力あるなあ。化け物じゃぞ。
ヨットマンの車で家に戻って、来週予定の卓球大会の打ち合わせを軽くする。そのついでに話しのはずみでアルバイトすることが決まった。ヨットマンの竹の子採りの手伝い。明後日16日に手伝う。
晩御飯は松本さん自慢のカレーライス。料理も学校などに行って習ったらしく、なかなかに腕がいい。ちょい辛のうまいカレーだった。
ワインのち焼酎&ビール。10時、横になっているうちに寝てしまう。
走行 0キロ 出費 200円 (温泉)
8時起床。餅入り野菜スープを朝ごはんにいただく。
松本さんはまったくオープンな性格なので、いままでもたくさんの旅人たちがお世話になっている。日記や年賀状などを見ながらどういうきっかけでどういう人達との出会いがあったかお話を伺った。
松本さんが口永良部島に移住してきたのはいまから6年ほど前。定年になり子供達も独立したのであとは自由にしたいと、広島の家を飛び出して来た。
そしてナント!ナントナント!!
松本さんは広島の崇徳高校でアメリカンフットボールをされていたので、ヨッシーとはフットボールつながりだったのだ。オソルベシ大先輩。
10時に温泉に行く用意をして車で出発。松本さんの案内で島をドライブする。
すぐに近くのお家に寄る。お友達の名誉教授のところだ。関西からほぼ移住してきている先生で、わしの良き理解者でもあるんじゃ、と紹介された。
コーヒーをご馳走になる。教授はヨッシーに、
「もぅキャッチボールの餌食になったかね?」、と笑いながら聞く。そのへんは適当にお付き合いせんと体を痛めますよ、とアドバイスいただいた。
教授はちょうど、息子さんのアトリエに電気配線の作業中であった。いいなあ、ヨッシーもこんな基地欲しいなあ。
山の中をぐるぐる走って湯向(ゆむぎ)の集落に到着。すぐに温泉に入った。
200円。お湯は熱め。湯の花がたくさん浮いているところが温泉らしくて良い。
さっぱりして外に出る。こんな文句がかかれた標が建っていた。
「口永良部 雪は降らぬが 星は降る」
なかなかよろしい。松本さんはこれが大好きで、これを考えたのは、昨日社長さんと一緒にお家に遊びに来られた女性の息子さんだという。しかも中学生のときであったそうである。
温泉裏手にある神社。おっとなんかサッシの枠が大きいぞ?どっかから持ってきて無理矢理付けたな~!しかしちゃんと引き戸が納まっているのだからこれで良し。工夫次第でリサイクル。
松本さんのご友人、民宿を経営しているヨットマンのところにいく。竹の子を採りに行って留守である。暇つぶしに港をうろうろ。波止場のコンクリートがずれているのは、台風の波でずれたそうである。すごいぞ波のパワー!
民宿にもどったらヨットマンが帰っていて、採れた竹の子を茹で始めていた。屋久島からの注文で500キロ採って送らんといかんらしい。
あとで卓球の練習するそうなので、ご一緒することになる。
2時前になっとる。腹も減ってきた。車で来たときと違う道を通って帰る。かなり曲がりくねっている上に、道はコンクリート。枯れ葉が積もって濡れているのでタイヤが滑ってアブニャイ。こりゃ自転車で島を巡ろうと思っとったが、手ごわいにニャー。口永良部にチャリで来ようと思ってるひとは、気をつけたほうがいいかも。
家でラーメン食ってから4時半に学校の体育館で卓球の練習が始まる。小学生3人大人5人集まった。
久しぶりの卓球じゃ~。中学のときは一時はまって、公民館とかの卓球台を独占して励んだなあ。
ヨットマンは卓球の経験者で、ここで指導をしているのだ。確かにうまい。
5時半までみっちり体を動かして汗をかいた。なかなか楽しかったぞ。松本さんは体力あるなあ。化け物じゃぞ。
ヨットマンの車で家に戻って、来週予定の卓球大会の打ち合わせを軽くする。そのついでに話しのはずみでアルバイトすることが決まった。ヨットマンの竹の子採りの手伝い。明後日16日に手伝う。
晩御飯は松本さん自慢のカレーライス。料理も学校などに行って習ったらしく、なかなかに腕がいい。ちょい辛のうまいカレーだった。
ワインのち焼酎&ビール。10時、横になっているうちに寝てしまう。
走行 0キロ 出費 200円 (温泉)
ライダーハウス~宮之浦港 ~口永良部島 [九州編その2]
2010年6月13日 日曜日 218日目
とうとう決意。やっぱり口永良部島(くちのえらぶじま)に行こう。フェリー片道2370円(自転車込み)かかるけど、偶然出会った人とのご縁があるなら行かねばなるまいて。
ヨッシーが屋久島に着いた初日、宮之浦港で行き会ったおじさんから、口永良部島くるなら訪ねてきなさいと言われた。そして永田のとうふやのおかみさんにその話しを言ったら、「ああ、それ、松本さんじゃろ」、とご縁が繋がっていたこと。これらのことから、行こうと決めた。
口永良部島までは町営の太陽フェリーで行く。宮之浦港から出航するのだが、偶数日と奇数日で時間が異なる。
奇数日→13:00
偶数日→8:10
テント撤収したり自転車荷造りのことを考えると、奇数日に乗るほうが楽である。今日は13日なので、タイミングよし。昨夜で完全に雨もあがり、太陽が顔を出しているので濡れたもの湿ったものをテントの外にジャンジャンほうり出して乾かす。
10時半にライダーハウス出発。みんなに見送られる。口永良部島にはろくなお店は無いだろうから、スーパーで買い出ししておく。
宮之浦港着。これが太陽フェリー。ちっこい船なので、波が3m以上になったら欠航する。そうなもんだからかなり揺れると思う。
口永良部港まで、2370円。
船内はこじんまりとしているが清潔。1時に出航すると、観光案内所のおねいさん方が窓から手を振ってくれた。
予想通り船はかなり揺れた。波が船底を打ってドーン、バババーン、と派手な音をたてる。気の弱い人なら船が沈む~、と思うかもしれない。たまにミシミシという音もミックスされてサービス満点である。
乗船時間1時間40分で予定通り口永良部港に到着。がらーんとしたコンクリートの波止場のみのシンプルな乗り場である。
すぐにフェリー切符売場の女性に、
「松本さんの家はどこかわかる?」
と聞くと、すぐさま教えてくれた。かなりの有名人のようじゃ。
教えられたとおり、海に沿って自転車で走ると、3分後に家についた。タイミングよく、家の隣の畑に出ていた松本さんがヨッシーを見つけててを振ってくれた。
「あんたホントに来たんじゃな」、とどえらい笑顔で迎えてくれた。
さっそく、「あんたキャッチボールできるかね?」、と来た。松本さんはソフトボールに熱心で、いつでも誰とでも、キャッチボールしよう、とお誘いになるそうである。ヨッシーも中学までは野球一筋だったから、キャッチボールくらいはできるのだが、ここ10年は自分の以外の球は触ったことが無い。
松本さんは66歳だが軽やかな身のこなしで球さばきもうまい。オソルベシ66歳。
ヨッシーの肩が痛くなったので20分ばかしで終了。
お家にあがってお話していたら、島のご友人がたが見えられた。牧場経営なさってる社長さんと従業員らしき女性。どちらもさっそく心相鑑定させていただく。社長は189。女性は279。
酒も入り、面白おかしく夜は更ける。10時にお開きになり、畳みの上で眠る。
来るまではどんな島かわからず、やや不安だった口永良部島も、来てみればなかなかよろしい。
走行 15キロ 出費 7423円 (とまり木、フェリー、缶詰、弁当、発泡酒、米)
とうとう決意。やっぱり口永良部島(くちのえらぶじま)に行こう。フェリー片道2370円(自転車込み)かかるけど、偶然出会った人とのご縁があるなら行かねばなるまいて。
ヨッシーが屋久島に着いた初日、宮之浦港で行き会ったおじさんから、口永良部島くるなら訪ねてきなさいと言われた。そして永田のとうふやのおかみさんにその話しを言ったら、「ああ、それ、松本さんじゃろ」、とご縁が繋がっていたこと。これらのことから、行こうと決めた。
口永良部島までは町営の太陽フェリーで行く。宮之浦港から出航するのだが、偶数日と奇数日で時間が異なる。
奇数日→13:00
偶数日→8:10
テント撤収したり自転車荷造りのことを考えると、奇数日に乗るほうが楽である。今日は13日なので、タイミングよし。昨夜で完全に雨もあがり、太陽が顔を出しているので濡れたもの湿ったものをテントの外にジャンジャンほうり出して乾かす。
10時半にライダーハウス出発。みんなに見送られる。口永良部島にはろくなお店は無いだろうから、スーパーで買い出ししておく。
宮之浦港着。これが太陽フェリー。ちっこい船なので、波が3m以上になったら欠航する。そうなもんだからかなり揺れると思う。
口永良部港まで、2370円。
船内はこじんまりとしているが清潔。1時に出航すると、観光案内所のおねいさん方が窓から手を振ってくれた。
予想通り船はかなり揺れた。波が船底を打ってドーン、バババーン、と派手な音をたてる。気の弱い人なら船が沈む~、と思うかもしれない。たまにミシミシという音もミックスされてサービス満点である。
乗船時間1時間40分で予定通り口永良部港に到着。がらーんとしたコンクリートの波止場のみのシンプルな乗り場である。
すぐにフェリー切符売場の女性に、
「松本さんの家はどこかわかる?」
と聞くと、すぐさま教えてくれた。かなりの有名人のようじゃ。
教えられたとおり、海に沿って自転車で走ると、3分後に家についた。タイミングよく、家の隣の畑に出ていた松本さんがヨッシーを見つけててを振ってくれた。
「あんたホントに来たんじゃな」、とどえらい笑顔で迎えてくれた。
さっそく、「あんたキャッチボールできるかね?」、と来た。松本さんはソフトボールに熱心で、いつでも誰とでも、キャッチボールしよう、とお誘いになるそうである。ヨッシーも中学までは野球一筋だったから、キャッチボールくらいはできるのだが、ここ10年は自分の以外の球は触ったことが無い。
松本さんは66歳だが軽やかな身のこなしで球さばきもうまい。オソルベシ66歳。
ヨッシーの肩が痛くなったので20分ばかしで終了。
お家にあがってお話していたら、島のご友人がたが見えられた。牧場経営なさってる社長さんと従業員らしき女性。どちらもさっそく心相鑑定させていただく。社長は189。女性は279。
酒も入り、面白おかしく夜は更ける。10時にお開きになり、畳みの上で眠る。
来るまではどんな島かわからず、やや不安だった口永良部島も、来てみればなかなかよろしい。
走行 15キロ 出費 7423円 (とまり木、フェリー、缶詰、弁当、発泡酒、米)
ライダーハウス 大雨の一 日&七輪焼きパーティー [沖縄編]
2010年6月12日 土曜日 217日目
昨夜来雨が降り続いている。
8時に起きて、今日の出発は諦めて連泊決意。さっそく団欒ルームで島耕作シリーズを読む。外は大雨。
屋久島らしい?勢いのある雨がずっと降っている。今夜は宿泊者共同で、七輪焼きパーティーをやるということで、ヨッシーも参加表明する。
あまりに雨が降るのでテント内を見に行ったら、もう湖みたいになっておった。今夜寝れるかなあ?
8時になり雨やまないまま、七輪パーティー突入
。刺身あり、サイコロステーキ、タン、レバー、鳥、野菜各種、そして首折れサバの刺身。
ウマー!
心相鑑定大会となり、参加者全員の数字をみた。カシマシ娘のうち2人は911と988で、合わせて999になる運命の出会い同士であった。
パーティー参加頭割り950円也。
12時前に雨がやみ、星空が少し見えてきた。テントに入って濡れてない部分で寝る。
走行 0キロ 出費 950円 (七輪焼きパーティー代)
ライダーハウス 休息の日 々 [沖縄編]
2010年6月11日 金曜日 216日目
昨夜0時に出発して行ったカシマシ姉妹を見送ったあと、またみんなと飲んだので寝たのは1時半だった。
そんで起きたのは12時。もう昼やんか~!びっくり!
野菜入りラーメン食ってから即マンガ。
島耕作シリーズを読む。
長いこと続いているシリーズで、いまは社長島耕作まで行っているが、このあとは会長島耕作とか、相談役島耕作とか、政治家島耕作とかになっていくのかな?ストーリーの中で食事をするシーンが出てくるが、この作者は食べている人物を描くのがへたやなあ、といつも思う。あんまり美味しそうに見えないんやなあ。
洗濯したり。
その他宿泊者たちは、トライアルで歩いてる女の子たちのサポートで、飲み物とか食べ物とか差し入れにバイクで走っている。ヨッシーは自転車なのでサポートはできん。
今日屋久島にやってきた日本一周自転車旅のきよしくんと話したりする。
夜11時。カシマシ姉妹がゴールした。思ったより元気そうである。なんかみんな感動してる。でもヨッシーは膝のハンゲツバンが人より減っているのでそういう無茶はできんのじゃ。
女の子たちのゴールを待っていたかのように雨が降り出した。
走行 0キロ 出費 552円 (みそ汁、梱包テープ、発泡酒)
ライダーハウス ブログな [沖縄編]
2010年6月10日 木曜日 215日目
8時起床。晴れ。昨日はマンガな一日にしてしまったので今日はブログ更新に命を賭ける。
昼、インスタントラーメン。
そしてブログ作業。
夕方スーパーに買い出し。
ん?見たことあるとうふが売ってある。「ながたのとうふ」。
柴とうふやんか!いっぱい売っとるやんか!
それによー考えたら永田に行く前にも何回かこのとうふ食ってたわ。ヨッシーすでに食ってたわ。
ハンバーグカレー自炊の後、芋焼酎などで晩酌。
今夜はかしまし娘3人のうち、2人が島一周のタイムトライアルに出発する。一周105キロを、徒歩で歩くのである。よーやるわ。
夜中の0時にライダーハウスを歩きだし、だいたい23時間くらいかかる。それでも平均速度4キロくらいで歩かんといかん。いままでの記録は13時間ちょっとだが、ほぼ走っていたらしい。ヨッシーには考えられん。しかも夜は真っ暗な中歩くんである。
泊まり客全員で出発を見送る。
走行 0キロ 出費 502円(たまねぎ、ハンバーグ、とうふ、発泡酒)
矢筈~宮之浦~ライダーハ ウス [沖縄編]
2010年6月9日 水曜日 214日目
ラジオ天気予報では、午前中いっぱい雨と言っておった。しかし9時頃から曇り空の合間に日がさしはじめ、濡れたカッパやTシャツを干してゆく。
晴れたからか、猿が顔を出した。あんまり近づいてこないように、おっきな声など出して追っ払う。
これから進む宮之浦方面も晴れているようである。 10時に矢筈キャンプ場を出発。
昨日の雨は嘘でしたよ~、ってなくらい良い天気になった。宮之浦まではもう10キロないので、1時間足らずで屋久島一周のゴール、宮之浦港に到着できた。思えばリセット&アゲインもあった島一周なのだが終わると呆気ない。
観光案内所にセツ子さんはいなかったが、岡江久美子似のおねいさんに、美味しいカツ丼が食べられるお店を聞く。
すぐそばのふるさと市場のレストランで、島一周ゴール&出発記念日のお祝いである。黒豚カツ丼950円を奮発。旅も出発から8ヶ月目に入った。
美味い!
溜まりに溜まった日記の更新もあるから、ライダーハウスに泊まることにする。途中で買い物などしながらライハに到着。人が増えてる。テントも多い。バイク旅の女子3人組がかしましい。
絵ハガキを買うと一枚120円もするので、手づくりする。画用紙を切ってハガキ大にして、沖縄と奄美でお世話になった方々に、ヨッシー画伯直筆下手くそ絵入りハガキを送る。
写真家ウッティなどの古参メンバーも滞在中で、酒飲みながらお話しに花が咲く。
走行 24キロ 出費 2885円 (カツ丼、コーラ、刺身、発泡酒、画用紙、餃子)
栗生~西部林道~矢筈 [沖縄編]
2010年6月8日 火曜日 213日目
屋久島の西海岸には、世界遺産にもなっている西部林道がある。高低差もあるし道も狭いため、自転車乗りには気合いがいる区間である。栗生から永田まで24キロほどの間に集落などは一切ない。だから昨日栗生で泊まったのは、走っている間に日が暮れてしまうのを避けるためでもあった。
早く目が覚めたので、出発も7時と早くなった。ガリバー旅行村をすぎて左折し、県道に入る。すぐに大川湧水に出会う。もちろん空のペットボトルにを湧水で満たし、林道制覇に備える。
先日シゲとドライブで立ち寄った大川(おおこ)の滝にも行ってみる。
朝一でだれもいない滝を、一人で訪れるのはちょっと怖かった。
カヌーやボートで激流下りを楽しんだことのある人ならわかると思うが、そういう人は川を見るとき、自分がここを下るならどうゆうコース取りをするかなあ、とか考えながらの目線になっている。
それは滝を見るときも例外ではない。イメージ力が強ければ、自分が滝落ちをやっているシーンが頭の中に浮かんで、武者震いしたりするんである。
だから朝一の無人の滝を一人で見るというのは、そういう意味でもチョト怖いんである。
シゲと車で走ったときにも鹿と猿がワンサカ見られたが、今日もたくさん出会いそうである。
ほら!第一屋久シカ発見!
宮之浦港観光案内所のセツ子さんから見せてもらった、西部林道の高低差グラフ(お知り合いにもらった手づくり)によると、栗生からほぼ一気に海抜290mまでの登りが続く。
乗ったり歩いたりしながら1時間くらいで峠を越える。そして2車線の道から急に狭い道になり、西部林道が始まる。
森のなかを走るので、気温が下がり走りやすい。休憩もあまりせず、ひたすら走った。
林道の終点直前にある屋久島灯台に寄り道。
白くて大きな、立派な灯台である。看板に書いてあるように、外国航路につながる重要な位置にある。それだけあって、沖縄などを含めて、いままで見てきたなかでも一番威風堂々としておる。灯台ハンターのヨッシーとしても、手ごたえアリ、の屋久島灯台であった。
西部林道まで戻る道は急傾斜で、ほぼ歩いて押し上げねばならんかった。キツイところでは全力で押してもちょっとずつしか上がらず、往路で一気に灯台まで下ってしまったことを少し悔いた。
林道に合流すると同時に雨がポツポツ降ってきた。あとは永田まで下るだけだから、それまでもってくれという願いも届かず、すぐに本降りになってしまう。
こりゃかなわん、と思ったころ永田の集落に着き、目に入ったバス停の小屋に雨宿りで逃げ込む。時間は10時半。出発から3時間半で西部林道制覇。
雨宿りしてたら近所のおばあがやってきてお話しする。海亀の産卵場所として有名な永田の浜のことをいろいろ聞けた。
おばあが子供のころの話し。
小学校への登校路に浜があり、ちょうど浜に上がってきた海亀の背中に馬乗りになり、そのまま亀は穴掘って産卵を始め、埋めてまた海に戻っていくまでずっと亀の上から観察していて遅刻したことがあるそうである。
いまは偉い学者が亀の産卵の妨げにならないように、光や音に気を使うべきであるとか言っておるが、おばあはそうは思わん、と言っておった。
「人間だってお産が始まったら、産むまでやめんじゃろ。人が見てるから明日にしようとかにはならんもの」
そりゃそうやろうなあ・・・。まだ子供を産んだことのないヨッシーにはわからんが・・・。
目の前にあるとうふ屋さんは有名で、すぐに売り切れてしまうから隣に住んどっても滅多に口にできんのじゃ、と教えてもらった。
すぐに行ってご主人に聞いたら、運よく一丁わけてもらえた。120円也。
バス停ですぐに食う。おばあも、「やっぱり予約の分やったから返してとかいわれんうちにはよう食べてしまいんさい」、と急かせる。
大豆の味が濃くて美味しい。半分食べて、残りは夜に残しておく。エコ冷庫蔵に保管。
柴とうふ店のおかみさんもバス停で雑談に合流。おかみさんも関西の出身で、阪神大震災のときのことなど話す。永田の集落出身の神戸大学生が、地震の犠牲になったと教えてくれた。ちょうど成人式のために屋久島に帰郷していたのだが、もう一泊して帰りなさい、と言われたのに神戸の下宿にもどり、亡くなったという。
おかみさんに、沖縄や奄美大島でも野宿でやってきたと言うと、ハブは恐くなかったのか?と聞かれた。実際ヨッシーは一度もハブに出会わなかったのだが、もしかしたら夜テントのまわりをハブがグルグルまわっていたかもしれん、と言ったらおばあもおかみさんも、途中から話しに加わった道の駅観光のバスガイドのお姉様も笑った。
おばあがすかさず、
「じゃ、今夜浜で寝たら亀がテントのまわりグルグルまわるかもよ」、と返した。ザブトン3枚あげてください。
とうふ半丁とコーラでなんとなく腹が満ちた。雨がやみかけたので再出発。でもすぐにまた降り出したのでNPOの小屋で雨宿り。
いま、永田の浜で海亀の産卵を見るためには、現地のNPOがやっている観察会に700円払って参加しなければならない。
英語の説明書きの中にその一節を発見した。でも日本語では、観察会が有料だとは書かれていなかった。
栗生で教えられたように、今日は永田から北寄り宮之浦あたりまでの島半分が雨なんだろう。じゃあ止まっていてもしかたない。先に進む。
島唯一?のトンネルを抜けると、バスガイドおねいさんが教えてくれたように、あとは一湊(いっそう)まで下りになる。
大浦の湯に入る。300円也。雨で冷えた体を温めて、温泉の休憩所でテレビをみて過ごす。ここはお茶やお菓子がサービスで置いてあり、最高の雨宿りポイントである。
しかし雨はますます強くなるばかり。台風のときのような降り方である。時間は3時。いつまでもここにいるわけにもいかぬ。小降りになった瞬間に温泉を出発。一湊まで一気に下る。
また雨が降りはじめ、びしょ濡れ。今夜の宿泊として、シゲと見回ったときに寄った、矢筈キャンプ場に行ってみる。
一湊海水浴場から左折して、岬のキャンプ場まで場所探し。いくつかあずまやなどがあったが、どうやらこのキャンプ場は営業していないようで、草も伸び放題看板類も壊れたままだった。
一番奥の管理棟前に大きなひさしが出ている。その下の濡れていないところにテントを張って寝場所確保。濡れたものを着替えてテントに入るとやっと落ち着いた。
明るいうちに寝場所が確保できてよかった。しかし雨はまだまだ降る。駐車場にたたきつけるようにバチャバチャ音をたてている。う~ん、屋久島っぽくていい。
小さい音でしか入らないラジオを、イヤホンで聞きながら芋焼酎であったまる。
走行 47キロ 出費 1800円 (ソーセージ、コーラ、とうふ、発泡酒、芋焼酎、大浦の湯)