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縦走登山4日目 淀川小屋~紀元杉&ライダーハウス [九州編その2]

2010年5月29日 土曜日 203日目 山小屋の朝は早い。 何回おんなじこと書いとんねや~! というお叱りの声もなく・・・・・。人生幸朗師匠懐かしいなあ。 まわりは3時から起き出して、ごそごそやりはじめる。皆さんはヨッシーと逆コースで縦走するので、今日が2日目なのだだ。ほぼ泊まってる全員が動いてるから、もう寝てられへんくらいうるさいが仕方ない。 なんせ、 山小屋の朝は早いんだから。 ちょっと静かになって、うとうとしたら6時になっていた。今日のヨッシーは淀川小屋を出て紀元杉のバス停まで行くだけで、バスは10時半に出る。そこまで2時間もあればあるけるので、慌てる必要はない。 昨日の残りご飯をあっためて食べ終わると、佐野さんが約束通りボンベを手渡し、一人で先に行く山を下りていった。佐野さんはニッシーヨッシーと違い、尾之間(おのあいだ)のほうに下りるのだ。 DSCF3854.jpg そして二度寝する。となりに寝ているニッシーも、紀元杉のところに自分のバイクを止めているので、あわてる必要はない。 小屋の外には淀川登山口から上がってきた、シャクナゲ登山の皆さんがうじゃうじゃいる。地元の観光協会が実施しているもので、5~6人ずつのグループに別れてそれぞれにガイドが随行している。聞くと200人くらい来ているそうである。小学生100人には会えなかったが、登山客200人には会ったことになる。 DSCF3855.jpg それに反してガラーンとなった小屋内は静かで、心なしか寒くなった気がする。人がいるだけでこんなに室温が変わるとは。 DSCF3858.jpg 準備して8時に歩きはじめる。今日はニッシーと一緒に歩く。うだうだしゃべりながら歩くのも楽しいのだなあ。東京でいるときによく山登りにいったヤマチュウとサトミとも、山の中に響き渡るような大声でワイワイ言いながら歩いたもんである。 DSCF3859.jpg DSCF3860.jpg DSCF3861.jpg ニッシーが問題発言をした。 「僕、山登りのどこが面白いのか分からないんです」。 えーっ!ここまで来てなにゆうてんのや君。しかも君、富士山にも他の山にも登っておりながらまだ分かってないとは・・・・。 まあええわ。ニッシーはちょっと変わってるからそれでええわ。 DSCF3862.jpg DSCF3864.jpg DSCF3863.jpg DSCF3865.jpg 10時20分紀元杉に到着。余裕で出てきたつもりだが、けっこうギリギリやった。あわてて紀元杉を見る。 DSCF3871.jpg DSCF3872.jpg DSCF3874.jpg DSCF3875.jpg ニッシーのバイクも無事であった。 DSCF3876.jpg DSCF3877.jpg 見よ!自作のリアキャリアを。L型フレームを溶接して、しかも伸び縮みできるようになっておる。シート下のガソリンコックを開けるとき、荷物ごとフレームを後ろにずらす技である。匠の技。 ニッシーは空港の近くのライダーハウスに泊まっているそうで、ヨッシーも骨休みに何日か滞在するつもり。では後でね、と別れてバスに乗る。 ん!白水峡まで上がったときの運転手やんか。向こうもヨッシーを覚えていた。 10時半になってバスは動き出す。客はヨッシー一人である。 DSCF3878.jpg 登山口といってもかなり標高は高い。崖際の道路はうねうねと下界まで続く。 結局終点までバスには誰も乗って来ず、貸し切りリムジン状態だった。来るときも帰りも同じ運転手だし、お抱えバス?みたい。 安房で乗り換え、宮之浦港行きにのる。バス代合計1740円。お抱えバスなら安いが?いかがなものか。 案内所に顔を出したらセツ子さん一人で、英語の辞書に顔をうずめて居眠り中だった。朝焼けの縄文杉のことや、セツ子さんオススメだった黒味岳の感想を話していたらお菓子が出てお茶が出て、1時間くらい話し込んでしまった。 DSCF3879.jpg セツ子さんは安房の生まれで、子供の頃は貯木場を遊び場に育った。屋久杉の積んであるところを登ったり降りたり走り回ったりしていたそうである。また、屋久杉の脂の乗ったところが火付きがよいので、風呂の焚き付けにしていたそうだから、当時は価値が分からなかったがいまなら大変なことである。 3時に空港近くのライダーハウスとまりぎに向かって出発。途中スーパーに寄って、ステーキ肉を買う。なんせ山帰りなもんで生ものじゅじゅじゅ~に飢えておるのだ。 DSCF3885.jpg DSCF3886.jpg ライダーハウスまでの途中に、こんなとこ発見。遊Vivaだって!ヨッシーがたまに使うフレーズって死語に近いかもと思ってたけど、現役バリバリなのを再確認!良し! ライダーハウス到着! DSCF3887.jpg DSCF3888.jpg 備え付けのパレットを地面に敷いてから、その上に持参のテントを張る方式。これなら雨の時も、床下からの浸水を軽減できる。 DSCF3889.jpg DSCF3897.jpg ステーキ良し!(豚やけど) DSCF3891.jpg ニッシー&自転車日本一周の原くん。 DSCF3893.jpg ライダーハウスのお風呂に入って体中こすりまくり、やっと人間に戻った。気持ち良すぎて鼻歌も出るわい! 走行 11キロ 出費 3158円 (バス、餃子、肉、ラーメン、発泡酒)

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縦走登山3日目 宮之浦岳~黒味岳~淀川小屋 [九州編その2]

2010年5月28日 金曜日 202日目 縦走で一番体力のいる日が今日になる。屋久島及び九州最高峰の宮之浦岳に登頂し、淀川小屋まで8~9時間コースの予定。しかし地図のコースタイムは多めに書いてあるので、実際は2~3割早く着くとおもう。 5時起床、晴れ。他の泊まり客の皆様は、4時とかに起きて出発していくが、辺りが暗い中を歩く気になれんので、ヨッシーは6時出発にする。 小屋で一緒になったご夫婦に、新高塚小屋と宮之浦岳の間が一番シャクナゲが綺麗だったと聞いていた。楽しみである。 DSCF3759.jpg DSCF3760.jpg DSCF3764.jpg 雲が足元に広がり、幻想的な感じ。 高度が高くなるにつれ、木々は低くなって視界をさえぎるものが無くなって来る。 DSCF3761.jpg DSCF3762.jpg DSCF3763.jpg ヨセミテのハーフドームをちっちゃくしたような岩。ちっちゃいといってもそれなりにはデカイ。ロッククライミングする人なら、登ってみたくなるかも。 DSCF3766.jpg DSCF3769.jpg 木の階段を登ったり下りたり。 DSCF3773.jpg ん?大きな岩を支えているのか?たくさんのつっかい棒が並んでいる。 DSCF3774.jpg DSCF3775.jpg ヨッシーも一役買う。 DSCF3776.jpg 階段は徐々に天国に向かってのびてゆく~。 DSCF3777.jpg DSCF3778.jpg 森林限界を超え、見通しが効くようになった。 DSCF3780.jpg DSCF3781.jpg DSCF3783.jpg 雲海がはるか下に見える。 DSCF3784.jpg 永田岳方面への分かれ道、焼野三又路。ここから永田岳までは往復80分とある。行きたいが体力温存のため、今回はパスして宮之浦岳頂上へ。 DSCF3786.jpg DSCF3790.jpg DSCF3791.jpg 急な登山道を最後のふんばりで登り、頂上到着は8時半。新高塚小屋から2時間半だったが、標準コースタイムでは4時間半かかることになっとる。ちょっと差がありすぎじゃないか? DSCF3797.jpg DSCF3798.jpg DSCF3799.jpg 遠路はるばる運んできた、発泡酒で乾杯! DSCF3780.jpg DSCF3801.jpg めちゃうまやないかーい! 持ってきてよかった、我が無電源エコ冷庫蔵。よく頑張って冷やした。上出来バイ! その後、雲海を眺めながらゆっくりと頂上を楽しむ。遠くに見える岩山の上に、ちょこんと載っている岩は何? DSCF3803.jpg だれがあんな岩を載せたのか?そんなことを考えながら、汗で濡れたおしりを岩にしがみついて乾かしたりしていると、ニッシーが到着した。膝が痛くなったと嘆いておる。 ほぼ1時間ばかり頂上を楽しんだのでニッシーに、じゃあお先に!と言って歩き出したけど、ニッシーと一緒に頂上の写真を撮ってないのを思い出してすぐに戻る。 DSCF3804.jpg ニッシーと佐野さんと3人で記念撮影。佐野さんも昨日の山小屋から一緒になった人。 改めて頂上をあとにする。 DSCF3807.jpg DSCF3808.jpg DSCF3809.jpg 栗生(くりお)岳。 岩屋があって岳参りについての看板がある。 しかし聞いてはいたが、屋久島の山にはどれも頂上にちょこんと岩がのっておる。 DSCF3810.jpg DSCF3811.jpg これなんかわざとそーっとバランスとりながら置いたみたいな風になっとる。不思議やねえー。 これは宇宙人の仕業に違いない。そうでないと説明がつかん。 投石平でラーメン作って昼飯。食ったらすぐ歩く。 12時45分、黒味(くろみ)別れ。ここから黒味岳まで往復できる。港の観光案内セツ子さんオススメなので、これは登らんといかん。 ザックを別れに残置して、空荷であがる。けっこうキツイ!ロープがあったりして岩を履い登るところが何箇所かあった。 DSCF3819.jpg DSCF3820.jpg DSCF3821.jpg DSCF3822.jpg DSCF3823.jpg 黒味岳の山頂も岩がのっかっている。下から見上げると、山頂に美女がいる! DSCF3824.jpg DSCF3825.jpg 美女に頼んで頂上制覇の瞬間をとってもらう。 DSCF3831.jpg 美女は本土からの移住で、屋久島に観光で来て住み着いたという。そゆ人多いなあ~、屋久島。 黒味別れまで戻るのに30分かかった。標準タイムでは20分とあるが、このきつい下りを20分では降りれんやろう。こゆとこがチグハグなんやね。 花之江河(はなのえごう)は、湿地帯。ランドアースのシゲいわく、10年前は、まるで日本庭園のごとくに美しいところであったとか。いまはやはり汚れてしまっておるのか。 DSCF3837.jpg DSCF3840.jpg DSCF3841.jpg 一つの原因は鹿の害かもしれん。鹿が増えすぎておる。最初に山に入ったときは、鹿を見ると写真を撮ったりしておったが、すぐに飽きた。っちゅうのは、街で野良猫見かけるより簡単に鹿がそのへんにうろうろしとる。登山客や観光客が餌をあげたりするから、わざわざ人間のそばに近寄ってくるのである。 日本のあちこちで鹿の害があって、ここ屋久島も例外ではない。木の皮をめくって食べたり新芽を食べたりするので木が死に絶える。 ここから淀川小屋までは下りになるが、それでも階段を登ったり下りたりするためか、いっこうに高度が下がった気がせん。 よたよた歩いていると、またしてもつっかい棒が! DSCF3845.jpg DSCF3846.jpg そんなにせんと岩が転がるのか?ここはヨッシーも協力せんといかん。 DSCF3847.jpg これで良し! DSCF3848.jpg DSCF3850.jpg DSCF3851.jpg 大阪の淀川とはくらべもんにならんくらい綺麗な淀川を渡るとすぐにゴールの淀川小屋がある。 佐野さんとニッシーが先着している。あれ?そうかニッシーは黒味岳に登らんかったからそこで抜かされたのか。 小屋前の広場で乾杯!そしてそのままご飯を作ったり食べたりしながらニッシー、佐野、ヨッシーの3人で楽しく団欒のひと時を持つ。 佐野さんは東京の調布から来ていて、今回屋久島までの飛行機代はいくらだったとヨッシーが尋ねると、 片道10万です。 と言い放った。 オソルベシ!飛行機代! じゃあ往復20万やがああああああぁ。 =ヨッシーの3ヶ月半の生活費 佐野さんは山登りが趣味で、北海道から九州まで、いろんな山に登ってきたという。山屋は声が大きくてうるさかったり、性格がノーマルからハズレ気味の人が多い中(ヨッシーの私見です)、佐野さんはおとなし目で紳士である。どれくらい紳士かというと、キャンプ用コンロのカスボンベを、明日の朝のご飯を作ったらヨッシーにくれるというのである。 ヤッターヤッターヤッターマン! じつはヨッシーのボンベはカセットコンロ用のボンベから詰め替えて使っているため、相当に古い。多分10年選手くらいと思う。そろそろ買い替えるかな~?と思っていたところ、佐野さんが帰りの飛行機に持ち込めないので、どうぞと言ってくださったのである。 ネ申!久々に ネ申。 そんなところに別のグループから、シャッター押して下さい、と声がかかり、どさくさにまぎれてそのノリのいいグループに入って一緒に写真撮った。 DSCF3852.jpg DSCF3853.jpg 仲良し4人組?で登山かな、と思ったら、今日登山口まで乗ったバスの中で一緒だったという偶然で知り合ったという。千葉、北海道、種子島からきた面々。千葉から来た2人の先輩のほうがノリがよく、みんなを巻き込んでいる。ヨッシーたちもしっかり巻き込こまれている。 それから7人での飲み会みたいになり、ヨッシーの底をついた焼酎パックを見て、先輩くんはどんどんお酒を勧めてくれる。 ニッシーはバイクで日本一周しているし、ヨッシーも自転車で廻ってるというと、種子島の山好きお父さんは感動していた。自分の思うとおりに生きてるってすごい!と、ちょっと大袈裟やったけど。 山小屋の朝は早いので、8時くらいで切り上げて寝た。 佐野さんとニッシーとヨッシーは明日山を下りるだけだが、4人組はこれが縦走初日である。お天気が持つように祈る。とくに千葉2人はコンロの替わりにカセットコンロを持ってきてたし、山の経験が浅そうだから心配である。 走行 0キロ 出費 0円
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