住用~諸鈍(加計呂麻島) 坂道の日 [九州編その2]
2010年4月21日 水曜日 165日目
昨夜はモンタ&タツニイはそれぞれの車で眠り、ヨッシーが和室を独占した。玄関は開けっ放しなので虫がすごい。蚊帳を吊して難を逃れた。おかげで久々に畳の上で眠れ、快適な夜であった。
6時過ぎに目覚め、7時には撤収して自転車も表にだした。朝刊がすでに届いているので、勝手に広げて読ませていただく。
モンタ&タツニイも起き出して来て、また和室でなんだかんだ話しする。
今日の分のおにぎりは前日にちゃんと予約しておいたので、9時半に3つ受けとったらさっさと走り出す。モンタさんもタツニイも、このあと鹿児島などに渡る予定だからまたどこかで会えるかもしれない。
国道58号線である。これは沖縄から海を飛んで奄美大島につながっているのである。実際に道が空を飛んでいるのではなくて、沖縄の北端、辺戸岬の奥集落で一旦途切れた58号は、奄美の古仁屋から再び始まって島を突き抜け、その次は種子島に飛んでいる。
さて今日の難所は、網野子峠(あみのことうげ)だ。標高360mまで登らないと、古仁屋の港まで行き着けない。天気は晴れ。気温はどんどん上がり、暑くなるだろう。
覚悟して登りはじめたが、行けども行けども坂道は終わらない。新聞の記事を読んでくれたのだろうか?今日は行き交う車から手を降る人がいたり、ダンプが挨拶のホーンを鳴らしてくれたりする。
峠まで2時間の登り。かなり足にきている。右ひざが少し痛い。昨日一日休んでおいて良かった。
一気に15分で坂を下り切り、古仁屋の町に入る。惣菜屋でコロッケを買い、100円おにぎりセットと共に公園でいただく。観光地図で銭湯を見つけていたので捜し当て、久々の入浴だ。1時に開店でよかった。
360円。また加計呂麻島から帰ったら入りたいものである。しかし風呂から上がるとヨッシーはもうあまり力が残っていないことに気がつく。もうとっととテントを張ってしまいたいところである。
フェリー乗り場で時間を見ると、3時25分に生間(いけんま)行きの最終がある。まだ1時間ほど時間があるので、まずは携帯でブログ更新。道の駅で書きだめしておいたのを一気に流す。
ほっとして前を見たら、タツニイがフェリーの時間を見ているではないか。さっそく再会。タツニイは明日加計呂麻に渡るつもりらしく、その下見である。
乗り場の2階に、寅さん展示コーナーがあるのでタツニイと覗いてみる。加計呂麻島は、寅さんシリーズのロケ地であり、当時の小道具や台本などが展示してあった。
そこでタツニイと別れ、近くのAコープに買い出しに行く。島に渡るとろくな商店などないだろう。
コープから波止場への帰り、交番前にいたおまわりさんが敬礼しながら、「ヨッシー松田さんですね!」、と声をかけてきた。新聞効果である。有名になるのはつらいなあ。悪いことできないし。
交番で自転車空気入れを借りる。探し出してきてくれた年代物は、ホースの根本が折れていて空気が洩れる。押さえる係りとポンプを押す係りの2名が必要なんですわ、とおまわりさんは笑う。
ハブがそろそろ出てますから気をつけてください。やぶに入るときは棒で叩きながらはいらんと危ないですよ、と親切に教えてくれた。
3時25分のフェリーで加計呂麻に渡る。20分しかかからないからたいした距離ではない、自転車と人で390円であった。
生間(いけんま)の港には商店も酒屋もなにもなかった。しかたなく今夜の寝場所探しに走る。この島は情報があまりないのでいきあたりばったりである。港から左に取り、海岸沿いに進む。砂浜はどれも小さく、キャンプ適地ではない。どんどんいくと安脚場(あんきゃば)という行き止まりの集落に行き着いた。このさきには公園があって、旧日本軍の砲台跡があるらしい。そこまで行けばトイレもあるのだが、目の前にはまたしても坂道が・・・・。ここにくるまでにも、3回くらいのぼったりおりたりを繰り返したので、もうヘロヘロである。
港にもどる決断をする。力を振り絞って港にもどるが、ここにも適当な場所がない。そのまま休憩を兼ねて、放心状態に入る。
中略
はっと意識をとりもどしたら、もうすぐ暗くなる時間になっている。立て看板の観光地図を見ると、島の反対側までは1・5キロくらいで、そこには公園もトイレもあるとかいてある。最後の山越えのつもりで走り出す。
はあはあ。
はあはあはあ。
坂は思ったより早く終わり、下り切ったところに開けた感じの集落があった。地獄に仏っぽい。諸鈍(しょどん)という村で、公園にはあずまやもありトイレもきれいである。おばちゃんに聞くとすぐそばに売店もある。
極楽である。
調子に乗って発泡酒を2本も買ってしまう。
あずまやの下にテントを張って、100円おにぎりとAコープで買ったさんまフライで晩御飯。
あ~疲れた一日である。結局また40キロ以上も走ってしまった。明日はまた静養の日にするべし。そうするべし。
走行 44キロ 出費 2025円 (おにぎり、コロッケ、コーラ、銭湯、メンチカツ、串かつ、さんまフライ、発泡酒)
2010-04-28 13:47
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